JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

じじ臭マイブーム

2007年05月29日 | g-i

寒くなったり暑くなったり、本当に忙しい天候ですが、世の中もなんだか大きな出来事があって慌ただしいかぎりです。背景は背景として、ともかくは亡くなった方々のご冥福をお祈りしたいと思います。
私はといえば、普段サボっている分、昨日は少々忙しい状況になりまして、帰宅後パソコンに手をつけることもなく爆睡するという・・・・・
「あ~~~ ひょっとしてオレは過労死するのではないだろうか???」
「あははははは、これで過労死するんだったら、世の中の人は全員過労死するから。しかも一日だけ忙しいからって死ぬやつぁーいないっしょ。」
「・・・・・・たしかに」
しかも、忙しかったのは誰のせいでもなく、自分のせいなのですから情けない。(笑)

話は変わりますが、先日とある方から
「バブさん、バブさんの最近の『マイブーム』ってなに?」
と訊かれました。
「えっ?『趣味』じゃなくて『マイブーム』ですか?」

『マイブーム』といえば、たしかかのみうらじゅんさんが造られた造語だったと思いますが、いまやあたりまえのように使われる言葉になりました。
『マイブーム』というのは『趣味』とはいくぶん違ったニアンスがありますよね。
『趣味』というのは、何となくパブリックというか、万人に認められるもので、『マイブーム』は内向きというか、こんな興味は自分だけしか持たないだろう、さらにはいくぶんフェチ的なニアンスまで含まれてくるように思うのは私の考えすぎでありましょうか?

ですから、これに対する答えは「読書」とか、「音楽鑑賞」ではダメなのじゃないかと思ってしまうわけで・・・・


これがロイヤルプレコです。

「う~ん、一時、熱帯魚っていっても、優雅で美しいってヤツじゃなくて、プレコっていう流木にへばり付いてる魚が好きで、夜家に帰ると一人水槽を覗きながら酒を飲むっていうのが一番の幸せ、なんて事もありましたけど・・・・最近は散歩ですかね。」
「散歩?そりゃまたじじ臭い。」
「いやいや、そんなこともないんですよ。・・・・」

しばし、歩きながら道ばたの花を探したり、風を感じたり、写真撮ったり、季節を身体で感じられる良さを力説しましたが、力説すればするほどじじ臭く自分でも感じてしまうという・・・・

「いやぁ、じじ臭いけど『マイブーム』ってはそんなもんだよね。」
なんだか慰められているように思えたのは、私の勘違いでしょうか?
さぁ、この『じじ臭いマイブーム』は、はたしていつまで続くのでありましょうか?
えっ?料理も『マイブーム』だろうって?バカ言っちゃいけません。あれは義務です。



さて、今日の一枚は、『マイブーム』にも変遷があるように、ハンプトン・ホーズがどう変遷したのかが、よくわかる一枚を選んでみました。
コンテンポラリーに残る一連のホーズからは、かなりの変貌を遂げた彼を聴くことが出来ます。
B面1曲目の「HIGH IN THE SKY」なんて、モードを駆使した11分近い長い曲で、けして時代に取り残されていなかったホーズを再確認できますし、まさに快演、一聴の価値があるアルバムだと思いますよ。

ちなみに、2曲目「EVENING TRANE」はコルトレーンに捧げられた曲。一つ残念なのはラストの「SPANISH GIRL」がフェイド・アウトで終わってしまっています。もしCDで再販になっているなら(マイナーレーベルだからどうかなぁ?私は確認していません)これは、最後までの収録であって欲しいと願っています。

HIGH IN THE SKY / HAMPTON HAWES
1970年録音
HAMPTON HAWS(p) LEROY VINNEGAR(b) DONALD BAILEY(ds)

1.LOOK OF LOVE
2.EVENING TRANE
3.MUFFIN MAN
4.HIGH IN THE SKY
5.CARMEL
6.SPANISH GIRL