今日は帰りがけに、嬉かなお土産をいただいてまいりました。
「バブさん、肝臓にはグリコーゲンがいいんですよ。」
はははははは、『グリコ』です。
今は、オマケに絵本が付いているものもあるんですね。けっこうしっかりしたミニ本(ビニ本じゃないですよって、今どきビニ本もないか。笑)でした。
大正11年、大阪で発売を開始したグリコ。創業者、江崎利一氏は、長男、誠一さんがチフスにかかり衰弱が激しかった時、グリコーゲンのエキスを与えたところ(父親が薬種業だったため入手できたのだと思います。)、食欲も出て体力も回復し、命をとりとめたため、「グリコーゲンを使って他社にないキャラメルを」と『グリコ』を考案されたのだそうです。
パッケージの赤も他社との差別化を狙ったものだったそうで、特に森永ミルクキャラメルの黄色を意識されたのでしょう。発売数年後には、銅製メダルのオマケをつけ、昭和2年から本格的に豆玩具のオマケを入れるようになり、昭和4年からは小箱に分けて入れるようになりました。その種類は二万数千にも及ぶそうでありますから、当然コレクターズ・アイテムとして、熱心に収集されている方もいらっしゃるようです。(テレビでもおなじみの、森永卓郎氏もコレクトされているようで、ホームページで紹介されていますから、よろしければご覧下さい。)
発祥が大阪ということで、頭に浮かぶのは道頓堀川のあの看板ですよね。
昭和10年に初代ネオン塔が立ってから、現在のネオン看板は数えること5代目にあたるそうですが、道頓堀川の映像には必ず映し出されます。大阪人でもない私でもよく知っている看板ということは、宣伝効果は抜群だということでしょう。
ところで、あの万歳した男の人は誰なのか?
元々は、利一氏が近所の境内で、かけっこをしていた子供達のゴール姿を見て、「スポーツこそ健康への近道である。」と考えたのが由来なのだそうで、そのため最初のうちは、女性や子供の絵もあったり、横向きのものもあったのだそうです。現在のような正面ゴールの絵に統一されたのは昭和3年からです。
ちなみに、現在の絵の元となったのは、大正12年に行われた『極東オリンピック』の100メートル走優勝者、カタロン選手(フィリピン)や、パリ・オリンピックに出場した、谷三三五選手、金栗四三選手らのゴールイン姿だったそうですよ。
ともかく、せっかくいただいた『グリコ』、食べてみたんですけどね・・・・・ごめんなさい、甘すぎて甘すぎて、「一粒三百メートル」で勘弁してください。
さて、今日の一枚は、久しぶりのロリンズです。
この頃のロリンズは若さいっぱいです。豪快なロリンズ節はすでに感じられますが、それ以上に、鋭いというか、鋭角というか、そんなロリンズを楽しめる時期であったと思います。
ケニー・ドリュー、マックス・ローチ、この二人もやっぱりいい、ローチはちょっと張り切りすぎの感はありますけど(笑)
1,2,4は辛く、3,5は甘く(アール・コールマンのボーカルが、なんともいい感じ)。そんな一枚だと思います。
TOUR DE FORCE / SONNY ROLLINS
1956年12月7日録音
SONNY ROLLINS(ts) KENNY DREW(p) GEORGE MORROW(b) MAX ROACH(ds)
EARL COLEMAN(vo)[3,5]
1.EE-AH
2.B-QUICK
3.TWO DIFFERENT WORLDS
4.B-SWIFT
5.MY IDEAL