JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ニホン、チャチャチャ?

2006年03月04日 | g-i


いやぁ、久しぶりに良い天気の週末ですね。家人は朝からお出かけ
「ちゃんと、部屋の掃除しておきなさいよ」
と、小学生に言い聞かせるがごとくのセリフを残し、出かけて行きました。

趣味部屋の掃除も終わり、1人コーヒーを飲みながら、アート・ファーマーの「ART」を好きな音量でかけ、新聞をゆっくりと読むことが出来ました。

朝日新聞の生活面に、面白い記事があったので紹介させて下さい。
『「ニホン」?「ニッポン」?』という記事であります。
昔、誰からきいたかは忘れてしまいましたが、「「ニッポン」が正しいんだよ」と教わり、私は信じきっておりました。

宇都宮大小池教授の談として、もともと「日本」の読みは「ニッポン」で、平安時代に生まれたかなは、当初、促音つまり小さい「ツ」の標記が無かったため、「にほん(ニホン)」と書いて「ニッポン」と読ませていたそうです、これを「ニホン」と誤読したのが、この発音の始まりだとか、ちとややこしいですが、もともとは「ニッポン」が先だったということであります。

実際に使われている現状はどうか?
静岡県点字図書館のボランティア平松陽子さんが、目の不自由な方への「音読」のために調査をされ、HP「音訳の部屋」で公開されています。興味のある方はどうぞ。

ともあれ、日常会話では「ニホン」と発音されることが断然多いそうであります。ただ強調したいような場合、「とても」が「とっても」になるように、「ニホン」も「ニッポン」になるのかもしれないと記事には書いてありました。たしかに「ニホン、チャチャチャ」じゃ、なんだか力が入らない。

最後は、「統一する必要はありませんが、元々がニッポンだったことは知って欲しいですね」と記事は締められておりました。記事の感想として、「統一しようとしない、つまりは新旧が共存すること、そこに「日本」らしさを感じる」と記者さんは書かれておりましたが、まさに私もそう思います。複雑で表現も豊で、常に新しい言葉を受け入れる「日本語」(ニッポンゴ?ニホンゴ?)日本人の文化は、これに極まりますね。


そうそう、新聞をゆっくり読んだせいで、いつもは真剣に見ない「テレビ欄」を今日は見ました。今晩、映画「T.R.Y.」の放送があるんですね。
前にも書いたことがありましたが、この映画の原作者、井上尚登は、私の学生時代の友人であります。昨年の「雑魚寝パーティー」の彼の写真がありましたので、載せてしまいます。映画にも本人がヒッチコックを気取って、顔を出しているくらいですから、無断で写真を出しても怒らないでしょう。(それでも、いちおう目には黒線を付けてみました)
お時間がある方は、是非とも今晩、映画をご覧下さい。(フジ系21時からです。)

さて、今日の1枚は、「ART」の次に聴いた、ユタ・ヒップの「JUTTA HIPP WITH ZOOT SIMS」にしてみました。ヒッコリー・ハウスでは、みょうに固かった彼女が、じつにリラックスした演奏を聴かせてくれます。(もうちょっと前面に出ても良いけどね)
ズート・シムズとは、彼がスタン・ケントン楽団に在籍中、彼女の故郷フランクフルトでジャム・セッションを行ったことがあったそうですが、ニューヨークで再会した二人は、レコーディングをアルフレッド・ライオンに申し出ました。彼女はこのレコーディングを最後にしようと決めていたのでしょうかね。

JUTTA HIPP WITH ZOOT SIMS
1956年7月28日録音
JUTTA HIPP(p) ZOOT SIMS(ts) JERRY LLOYD(tp) AHMED ABDUL MARRIK(b) ED THIGPEN(ds)
1.JUST BLUES
2.VIOLETS FOR YOUR FURS
3.DOWN HOME
4.ALMOST LIKE BEING IN LOVE
5.WEE-DOT
6.TOO CLOSE FOR COMFORT