JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

小心者の恋

2006年03月25日 | j-l

昨晩、1人バーで飲んでいると、東京の友人S君からみょうにテンションの高い電話がかかってきました。
そうでありました、昨晩は先日お話しした中学時代の同級生、Nさんの大学院合格祝いの飲み会を横浜でやっていたのであります。

「ようバブ、今日もだれかと飲んでんの?」(ハハハハ、ホホホ、ギャー)
裏の声が大きくて、答えを返す私までも大声になってしまいます。
「今日は1人で飲んでますよーだ」

「ちょっとまって、代わるから」
「バブく~ん?、さて私はだれでしょ~~~う?」
30年以上あっていない女性を、声だけで当てるというのは至難の業、でもまあよく考えてみれば、主役が電話を代わるだろうと
「Nさんかなあ?」
「あら、よくわかったわね、憶えていてくれたなんてなんだか嬉しい」
「合格おめ・・・・・」言う間もなく

「もしもし、バブく~ん、次の私は誰でしょう?」
はてさて、これはやっかいであります。出席者の名前はおおかた聞いてはいましたが、主役以外となると誰がでてもおかしくない。
「ヒントはぁ、中学時代、同じ班でしたぁ」
(「しかしまあ、よく同じ班なんて憶えてやがる、そんなこと俺が憶えてるわけねえだろうが、えい!でまかせだ!」)
「Nちゃん?」
「すごーい、よくわかったね」

こんなんで、全員と電話越しにご挨拶です。最後にAさんという女性が電話口に
「バブく~ん?・・灯台の下で告られそうになったAでーす。」
げっげっげ、そういえば、中学時代、私はAさんのことが、好きだったのであります。
ある日、自転車で海に出かけることがあって、「この機会しかない」と心に決め、告白しようとしました。
ところが、灯台の下で
「Aさん、じつはさぁ・・・」
とモジモジしている間に、じゃまが入り、この「小さな恋」は成就されずに終わったのです。

「ハハハハ、良くそんなこと憶えてたね」
「あの時は、告白してくれるの期待してたのに」
あらら、私の「小さな恋」は、私の小心が原因で成就しなかったということなのでしょうか。(笑)

そんな電話を済ませてバーに戻ると、なんと店内は超満員、そこそこに切り上げて、別店に移動いたしました。

さて、今日はギター・トリオにしてみました。
「ザ・ポール・ウィナーズ・シリーズ」といえば、ウエスト・コースト・ジャズの雄、コンテンポラリー・レコードの人気シリーズです。
今日の1枚は、このシリーズの第1作目になります。
バーニー・ケッセル、レイ・ブラウン、シェリー・マン、この人気者3人の共演シリーズとあらば、出来が悪いわけもなく、第1作も、とても聴きやすく、楽しいアルバムになっています。

THE POLL WINNERS
1957年3月18,19日録音
BARNEY KESSEL(g) RAY BROWN(b) SHELLY MANNE(ds)
1.JORDU
2.SATIN DOLL
3.IT COULD HAPPEN TO YOU
4.MEAN TO ME
5.DON'T WORRY 'BOUT ME
6.GREEN DOLPHIN STREET
7.YPU GO TO MY HEAD
8.MINOR MOOD
9.NAGASAKI