JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

本当の驚異

2007年06月13日 | p-r

いやいや、なんだか今日も暑かったですねぇ。元来、体型がすでにクールビズでない私にとっては、暑さに対抗するキャブレターが絶対に必要なわけで、今日も泡の出る冷却水に頼らずにはいられません。(笑)

昨日、『福岡3児死亡事故初公判』が開かれたとのニュース。発生当時も酒飲みとしては教訓とすべき事故として、記憶に新しいわけですけど。
ネットのニュース内で、被害者ご両親の手記が全文公開されておりました。その中に

「事故直後、大勢の人から励ましの手紙をもらって大変うれしかったです。今でも引きつづき励ましの手紙を下さる方がおられ、本当に有り難く思っています。
 しかし、一方で心ない人から、いろんな中傷を受けて嫌な思いをしました。とりわけ、インターネットの2ちゃんねるなどにより、3人の子どもを救出できなかった自分たちに対して、父親も酒を飲んで運転していたのではないかという根拠のない中傷を受け、本当に嫌な思いをしました。」

との一文、なんたることでありましょう。
正面切っての他人の不幸をあざ笑うかのごとき言動も許し難いものですが、ネットを通してコソコソと行う中傷など、最低も最低、「よくもまぁシャアシャアと人間を続けていられるな!」そんな感じです。

被害者ご両親、そして、加害者のご両親も、加害者の飲酒運転という一事のあやまちで、どれほどの心痛に耐えておられるのか、想像に余りあります。
それを、何も知らないいい加減なヤカラが、興味本位で中傷するなど・・・・・・

同じネットを楽しむ人間として、かくも恥ずべき行為が繰り返されることに、怒りを覚えます。
ともかく、ネットを利用する者として、こういったヤカラの存在を、被害者ご両親に心よりお詫びすると共に、忘れることは出来ぬ悲劇でありましょうが、今後の人生に多くの幸があらんことをお祈りさせていただきたいと思います。

同じ今朝、「東京都港区は今月から、区立の幼稚園、小中学校に対する保護者や住民からのクレームやトラブルの解決法を教員に助言する専門弁護士を配置した。」とのニュース。
良く聞けば、両親の離婚相談や同級生の親同士のけんかの仲裁、「チャイムがうるさい。慰謝料を払え」といった住民の苦情など、多様なトラブル相談が学校に持ち込まれるのだそうで、学校側でも対処しかねるがゆえの対策だそうです。
なかには、学校外の子供の怪我を学校のせいにしてクレームを付けてきたとか、親権問題の仲裁に教師が奔走したとか・・・・・・
いったい、どうなっちゃってるんでしょ??????????

私もけして他人の事は言えませんが、大人になれない親が子供を育て、責任転換された学校には対処する能力もない。そんな中で育った子供達は、そんな大人に輪をかけて子供のまま親になったりして・・・・・・・
どこか狂ってますよね。

その結果が、他人の不幸を面白可笑しく中傷するようなヤカラを産み出しているのかも知れません。
本当の驚異は、核でもテロでも温暖化でも無く、内部崩壊にあるのかも・・・・これもまたある意味、慢心はいずれ淘汰されるという自然の摂理に、人類が差し掛かっているということなのでしょうか?

すでに内部崩壊を起こしている私が語っても、全く説得力もありませんが、社会全体がこの内なる驚異を自覚して対応していかないと、無関心を装っていては、崩壊を待つばかりになってしまうのでしょう。
ネットでの中傷などというくだらないことに時間を費やすのではなく、もっと自分たちの周りに『おせっかい』を出す、昔いらした『うるせえジジー、ババー』になれるように、私も努力しましょうか。

 同胞に対する最悪の罪は、憎むことではなく、無関心なことである。(B.ショー)

さて、今日の一枚は、先日紹介したイギリスの大物トランペッター、ディジー・リースが、度重なるアルフレッド・ライオンのラブコールに、ついにこたえ、アメリカ上陸。不安と期待の中録音された最初のアルバムです。

このアルバム、じつは最初に録音された(1959年11月14日収録分)テイクは、全て廃棄、5日後に再度録音し直されての発売となりました。原因は入国時に痛めてしまったディジーの指だったのか・・・いえいえ、ライオンがディジーの実力は「一回目の録音どころでは無いはずだ」と感じたからに違いありません。

このアルバム、リズム・セッションがなんともよろしい。ディジーの張り切りすぎないトランペットをじつに良く盛り立てていると思います。
そもそも、ディジーは「ハイトーンでバリバリ吹く」という人ではありませんし、そこが魅力なわけですから、バックが闇雲に「ハード・バップ!」みたいにやられれば、いい結果が得られるわけもなく、ウイントン・ケリー、ホール・チェンバース、アート・テイラーの素晴らしいセンスに感謝せずにはいられません。
ディジーの魅力を充分に楽しめる一枚だと思います。

STAR BRIGHT / DIZZY REECE
1959年11月19日録音
DIZZY REECE(tp) HANK MOBLEY(ts) WINTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)
1.THE RAKE
2.I'LL CLOSE MY EYES
3.GROOVESVILLE
4.THE REBOUND
5.I WISHED ON THE MOON
6.A VARIATION ON MONK

おまけ、
九州北部と山口、それに四国では、平年より8、9日遅れでの梅雨入りだとか、明日には多くの地域で梅雨入りをする見込みだそうですが、このあたりはいつになるのか?庭の紫陽花もなんとか色づき始め、準備万端ではあります。

♪ 六月の雨の雫 紫陽花の花 北鎌倉
横須賀線のプラットホームに君と
静かな 静かな雨の午後 微かな 微かな木々の声
何も奪わずに 何も求めず 君を愛したいと願う ♪

と歌ったのは、浜田省吾。

♪ 君は今頃 幸せでしょうか 一度だけ町で 見かけたけれど
紫陽花までは まだ間があるから こっそりと君の名を 呼ばせてください
人の縁とは 不思議なもので そんな君から 別れの言葉
あれから三年 縁切寺 ♪

これは、さだまさし。

あれからウン十年、鎌倉をともに歩いた彼女は幸せでしょうかねぇ・・・・(え~ん、ちょっと思い出してしまいました。 笑)