JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

パソコンの命日はまだ先

2007年06月15日 | d-f

昨晩は、10時過ぎに帰宅、入浴後にブログの更新でもしようかと、じつに新しい(逆ですよ逆)マイ・デスク・トップを立ち上げると、
「げげげげ、ネットがつながらない?????????」
これは、またしてもNTT光のチョンボかと思い、電話の受話器を取ってみると通常の発信音。ルーターのランプでも異常はありません。
「えっ?てことは、いよいよデスク・トップの反乱か?????」

よくよく探ってみれば、どうも電話回線モジュラーの基盤に異常が発生したようで、パソコンがモジュラーを全く認識しません。
こういう日に限って、ラップ・トップを会社に置いてきていたりするわけで、
「何だよ、せっかくヘンリー・マンシーニの命日に、『ティファニーで朝食を』や『シャレード』や『酒とバラの日々』、そして大好きな『ひまわり』の話で、一人盛り上がろうと思ったのに・・・・・」
そうなんです。昨日はかのヘンリー・マンシーニの命日で、濡れながら猫を抱くオードリ・ヘップバーンやら何やらの話を、ブログに書きつづろうと楽しみにしていたのでありまして・・・・・・・
「それもこれも、ロートル・パソコンのせいだ!メモリーだって目一杯に増設してやったのに、恩を仇で返しやがって!!!!!」(じつに勝手な言い分、八つ当たりもはなはだしいのではありますが)

「パソコンの調子が悪いんだけど・・・・新しく買い換え・・・・・・・」
「あっ?何だって?!」
「・・・・・・・」
我が家にその余裕が無いことは充分に承知しています。かといって修理に出すほどのパソコンでも無し・・・・・しかたありません。「自分でなんとかしよう」と今日モジュラー基盤を見つけてきました。
明日、修理を試みましょう。(直らなかったらどうしよう????)パソコンの命日を今日にするわけにもいきません。

というわけで、今日はラップトップからの更新ということになりましたが、話題は何にしようかなぁ?一日遅れのマンシーニ話っていうのもねぇ・・・・・・
おう!そうでした。昨日がマンシーニの命日なら、今日はエラ・フィッツジェラルドの命日ではありませんか。

糖尿病を患っていたエラは盲目となり、さらに1993年には両足を切断、ついに1996年の今日、カリフォルニア州ビバーリーヒルズで79年の生涯を終えたのでありました。
ダウン・ビート誌の人気投票で1952年から71年まで20年近くトップの座を守り続けたエラ、まさにジャズ・ボーカルの女王であります。

エラの話を誰かとすると、必ず出てくるのが、ニューヨークはハーレム、125thストリート253 W.番地にある『アポロシアター』での出来事ですね。
エラが『アポロシアター』のアマチュア・ナイツに勝利したのは、何と1934年11月21日、16才の秋でした。
しかも、最初はダンスを披露する予定だったのが、出番直前に他人のダンスを見て「負けたわ」と、突然、出し物を歌にかえたという・・・・
思えば、この時、前の出演者の出し物がダンスじゃなかったら、女王エラも誕生しなかったかも知れない、まさに「何が幸いするか分からない」それが人生ですねぇ。
ともかく、この現在もなお続いている『アメリカ黒人のスター誕生』的アマチュア・ナイツに勝利したことで、エラの歌手人生は始まったのであります。

何度も何度も繰り返して言いますが、私はボーカルものに関して、「聴いてます!」とは口が裂けても言えないわけで、特に若い頃は敬遠しまくりでした。
そんな私が耳にするものといえば、「JOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMAN」「SARAH VAUGHAN WITH CLIFFORD BROWN」「HELEN MERRILL WITH CLIFFORD BROWN」くらいなもの・・・
いやいや、もう一枚ありましたよ。

さて、ということで今日の一枚です。
振り返って、どうしてこのアルバムを今まで紹介しなかったのか?不思議ですよねぇ。あたりまえすぎて、紹介する必要も無いと思っていたのでしょう。
それでも私にとっては、この「MACK THE KNIFE」が無ければ、エラ・フィッツジェラルドの歌を聴いただろうか?と思うほど印象的アルバムなのです。

始めて聴いた日にちまでは覚えていませんが、高校1年生の秋であったことは記憶にあります。
バイト先の常連SAさんが、
「バブ君は、ボーカルは聴かないの?」
「いやぁ、まだボーカルものまで耳が行くほど聴いていないものですから・・」
「そっかぁ・・・・客も他にいないし、リクエストきいてくれる?」
と、かけたのがこのアルバムで、私の初体験でした。
「シィンキュー、シィンキュー」(私にはそう聞こえました。笑)が、しばらく耳に残っていたことを覚えています。
はははははは、それでも頑固というか何というか、やっぱりボーカルはあまり聴かなかったんですけどね。

それが、大学時代アルバイトをしていたある日、同乗していたトラックのラジオから「MACK THE KNIFE」が流れてきたんです。なんだかノリノリでリズムを取っていたら、「おまえ、こういうの好きなんだ。」と、バイト先の方に言われ、「あ~~俺、やっぱボーカルも好きなのかもしんない」なんて、はたと気が付いたという・・・・思い出の曲、アルバムなのですよ。

今でもこのアルバムを聴くと自然と身体が動き、歌詞の内容など関係無しに、なんだか楽しい気分になれます。

MACK THE KNIFE - ELLA IN BERLIN / ELLA FITZGERALD
1960年2月13日録音
ELLA FITZGERALD(vo) PAUL SMITH(p) JIM HALL(g) WILFRED MIDDLEBROOKS(b) GUS JOHNSON(ds)

1.GONE WITH THE WIND
2.MISTY
3.THE LADY IS A TRAMP
4.THE MAN I LOVE
5.SUMMERTIME
6.TOO DARN HOT
7.LORELEI
8.MACK THE KNIFE
9.HOW HIGH THE MOON

おまけ、

このあたりは今、梅雨入りをどのタイミングで発表すべきか微妙な状況なのだそうで、たしかに、昨日ならまだしも、今日のこの空を見ると発表しにくいですよねぇ。
関東同様、昨日のうちに梅雨入り宣言しちゃえば良かったのに。