JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

青大将とカルキリ??

2007年06月10日 | g-i

雨の日曜日、忙しいはずもありません。いつものとおり趣味部屋掃除のあとは、のんびりと頼まれたダビングをしながら過ごしました。

えっ?何のダビングかって? それがね。

昨晩、Mさんが「バブちゃん、ダビング頼まれてくんないかなぁ」と持ち込んできたのは、かの『若大将シリーズ』でありました。
商業目的でもないし、自分で所有している映像をDVDにしておきたいというだけですから「いいですよ」と、お引き受けしたわけです。

しかし、全シリーズをいっぺんにというのは、さすがの『暇人バブ』でも大変だと、とりあえず2本位ずつということで、『大学の若大将』『海の若大将』を与りました。

『若大将シリーズ』といえば、御存じ加山雄三の人気シリーズ。第一作目『大学の若大将』は1961年の作品ですから、私がオンタイムで劇場で観るというのは、少々難しかったですし、最終話『若大将対青大将』(1971年)ですら、劇場で観た覚えがありません。(すでに洋画は劇場で観ていたとは思いますけど)
ですから、『若大将シリーズ』で、私の記憶に残っているものは、テレビで観たものばかりなのだと思います。
ならば、
「暇だし、いい機会だから、鑑賞してみようかな」

いやいや、加山雄三も、星百合子も、田中邦衛も、なんと若いことでしょう。(あたりまえですが)
ストーリー展開は単純そのものなのですよ、だけど「単純だから面白い、疲れない」大きな魅力はここにあるのかも知れませんね。普通に観ていて、楽しいんですから。(笑)
そんでもってね。青大将のファッションが、あーた、たまらなくいい。昔、私が憧れたまさにその姿なのです。

「あっ!この缶ジュース、穴開けて飲むやつだ!」
パーラーの店員、星百合子が、湖畔のお店で加山雄三にジュースを注いでるシーンです。
そうでした、そうでした、昔の缶ジュースはオームのくちばしのような穴開け具が付いていて、それで穴を開けて飲んだんですよねぇ・・・・・カァー!こりゃ古いや
「ふつう、グラスに入れてから持ってくるよね。」と家人。
「湖畔の出店みたいなところだからだろ」


これはアイス・オレです。

そんなシーンから、今度は昔の喫茶店の飲み物話に
「今は無くなったいろんな飲み物があったよなぁ、昔は、
レモン・スカッシュやオレンジ・スカッシュって、まだ出すお店あるのかね?
それにアイスを乗せるとフロートだろ、クリーム・ソーダは子供の憧れだったなぁ。
サクランボのへたを口の中で結んで、タネを付けたまま結ぶと「すげぇ!」なんて言われたりしてさ。
そうそう、ホット・コーラなんていう、今じゃ考えられないようなのもあったし、カルキリって知ってる?・・・ははは、カルピスのキリンレモン割り、調子に乗ってカルコラ(カルピスのコーラ割り)なんてメニューを出してる店も見たことあったなぁ。
高校んときさ、「たまに、お酒でも飲んでみる?」てなこと、バイト先に来た女の子に言ってみたりして、カカオ・フィーズとか、バイオレット・フィーズとか、作って出したりして・・・・・・・・」
話が終わらなくなってしまいました。(笑)

ともかく、Mさん持ち込みの『若大将シリーズ』から、思わぬ会話が弾んだ日曜の午後でしたとさ。

さて、今日の一枚は、ジョニー・グリフィンです。
彼もまた、いち早くヨーロッパに転地を求めた一人でした。1963年から78年までヨーロッパを活動の拠点としたグリフィン、1967年に同じくヨーロッパ組ケニー・ドリューらと共に、コペンハーゲン「カフェ・モンマルトル」でライブ録音されたのが今日のアルバムです。
私の好みは「HUSH-A-BYE」と「SOPHISTICATED IS OVER」でしょうかね。「モンマモトル」で一杯飲みながら、酒にもジャズにも酔いたいってな気分にさせてくれます。

たしか、この時のライブは3枚のアルバムにまとめられていたと思うのですが、残念ながら私はこの一枚しか所有していません。他のアルバムも欲しくなる、そんな魅力を持った一枚です。円熟したグリフィンもいいものですよ。


THE MAN I LOVE / JOHNNY GRIFFIN
1967年3月30日録音
JOHNNY GRIFFIN(ts) KENNY DREW(p) NIELS HENNING ORSTED PEDERSEN(b) ALBERT HEATH(ds)

1.THE MAN I LOVE
2.HUSH-A-BYE
3.BLUES FOR HARVEY
4.SOPHISTICATED LADY
5.WEE

おまけ、
今週の『料理当番 今日の一品』

先日、あずきさんのところで『朝捕れ鯵』の刺身を見て、どうしても食べたくなりました。
もちろん自分でおろしたんですよ、烏賊も。だからちょっと不細工な出来になったんですけどね。(笑)

普通は山芋で作るんですが、長芋しか無くて、小麦粉を少々加えましたが、それでも少し生地(長いも、小麦粉、すりごま、だし、醤油・塩少々)がゆるかったようです。だけど味は良かったですよ。