JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ペオンもお手上げ我が病

2007年06月02日 | m-o

今日は先週サボった分、家の仕事に明け暮れることに、まぁ、天気も良かったし、暑すぎず寒すぎず、いい運動だと思って汗を流しました。



そういえば「チー坊」の石立鉄男さんが急性動脈瘤で、昨日お亡くなりになったそうですね。前ぶれもない突然の死であったようですが、『メタボの歩く標本』と呼ばれる私としても注意しなければいけません。ともかくはご冥福をお祈りいたしましょう。

Mさんとよく行くお店のマスターも、先日、気管不全かなにかで一週間ほど入院され、店を休んでおられました。再開後に
「バブさん、バブさんは持病とかは持ってないの?」
「ええ、おかげさまで、悪いのは頭と顔ぐらいです。」
「いやいや、でもね、病気したことないなんて人が一番危なかったりするんだよ」
「ほんと、酒の量も煙草の量も少し控えなくちゃいけないよね。」
とか言いながら、左手にワイングラス、右手に煙草じゃ全く言葉に重みがありません。
こういうバカは一度「ギャフン」というめにあった方がよいのかもしれませんが、その「ギャフン」が石立さんのようにならないよう願うだけです。



立てば芍薬(シャクヤク) 座れば牡丹 歩く姿は百合の花

我が家の芍薬はもう少しで満開です。「花の宰相(さいしょう)」だの「枸杞(ぬみぐすり)」なんて呼ばれたり、字のごとく薬としても珍重される芍薬、学名もギリシャ神話の医の神『ペオン』から命名されているそうですね。

オリンポス山から取ってきた
芍薬の根によって、黄泉(よみ)の国王 
プルートーの傷を治した。

死者の国の王の病も治すほどの万能薬、まさに効きそうです。

私の頭と顔も、芍薬で治すというわけにはいかないものですかねぇ・・・・・・
「頭と顔はどうしようもないから、綺麗な花を観て心を癒しなさいよ」
「それじゃせめて、花じゃなく、立てば芍薬のようなゴウジャスな女性というわけには・・・」
「頭も顔も悪いてめぇに、近づく芍薬がいれば、オレが会ってみてぇよ!」
『ペオン』でも私の『バカ』という病は治せないようです。

さて、今日の一枚は、十本の指と88のキーをフルに使うピアニスト、フィニアス・ニューボーン Jr.の登場です。
精神病院への入退院をくり返したニューボーン Jr.、それこそこの持病がなければ、間違いなくジャズ史に燦然と輝く『ジャズ・ジャイアンツ』になっていたと、私は思っています。
以前紹介した「HERE IS PHINEAS 」はデビュー・アルバム、「HARLEM BLUES 」は入院の合間、そして今日のアルバムは、入院直前の一枚ということになります。
つまり、ある意味、彼の驚異的とも言えるテクニックが、頂点にある次期の一枚とも言えるわけですが、聴けばわかります、すごい、私でも分かるくらいすごい。(笑)
オリジナル曲は一曲もありませんが「オレは何でも弾けるぞぅ!!!」みたいな感じです。

彼のピアノを、もし聴いたことがないという方がいましたら、ぜひともお聴きになってみてください。

THE NEWBORN TOUCH / PHINEAS NEWBORN Jr.
1964年4月1日録音
PHINEAS NEWBORN Jr.(p) LEROY BINNERAR(b) FRANK BUTLER(ds)

1.A WALKIN' THING
2.DOUBLE PLAY
3.THE SERMON
4.DIANE
5.THE BLESSING
6.GROOVEYARD
7.BLUE DANIEL
8.HARD TO FIND
9.PAZMUERTE
10.BE DEEDLE DEE DO