JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

エコ(ロ)話?

2007年06月06日 | d-f

いゃあ、今日は「ビールが旨い!」そんな日和でした。
こうなってくると、そろそろ公園の駐車場に車を止めて、コンビニ弁当をいただくというのも辛くなってきますね。喫茶店等々でエネルギーの無駄遣いの恩恵に与る機会が増えることは、エコ主義の私としてはいささか心苦しい思いです。
(えっ?どなたですか?「体型からしてとてもエコ主義には思えない」なんていう人は?)

話はまた、先週の片付け話になるのですが、友人がわざわざ買ってきてくれた海外旅行の『お土産』も何品か出てまいりました。
もちろん、使ったり飾ったりしているものもあるのですけど、中には正直「こんな物もらっても・・・」てな物もあったりします。かといって、捨てるというのも失礼なように思うし、(とか言いながら、キーホルダーなんかは処分させていただきました。)
そんな何品かを見ていると、「つくづく『お土産』という物は難しいものだ」と考えてしまうのです。


ここにある物は、それなりに飾らしていただいております。

『お土産』だけではありません。結婚式の引き物も、お中元、お歳暮も、数々のお返し物だって、よくよく考えて贈らないとゴミを増やすばかりになってしまう、まさにエコ主義に反するわけです。

そういえば、ずいぶん昔の話ですが、会社の同僚が骨折で入院したことがありました。私も何かお見舞いの品でももって行かなければと思い、月並みではありましたが果物を買って出かけました。
ところが、若かったんですねぇ。途中で「何かもっと洒落の効いたお見舞い品はないか?」てな事を考えちゃったわけです。

「○○君、どう具合は?」
「ああ、ぜんぜん大丈夫。動かないのは足だけでいたって元気だよ。」
「そりぁよかった。それじゃ暇でしょうがないだろう。暇なときは本を読むに限るよ。」
と、私はビニール袋から本を一冊手渡しました。
「『夜勤看護婦の・・・』なんじゃい、これ」
「官能小説、そんでね。ついムラムラしちゃったら、ハイこれ」
「・・・・・・・」
エロ本を一冊手渡しました。
「そんでもって、どうしてもダメなら、ハイこれ」
ティッシュを一箱手渡すと
「アハハハハハハハハハ」

こんな、お見舞い品が良いか悪いか・・・・
「悪いにきまってんだろ!」
そのとおり、いくら若かったとはいえ、反省しています。もちろん、果物もちゃんとわたしてきましたよ。

あれ?何の話でしたっけ?
そうそう、だから、『お土産』始め、数々の贈答品は、相手のことを思い、無駄にならない物を贈る事に気を配りましょう、というエコ話です。
(この時のお見舞い品も、無駄にはならなかったと思うんだけどなぁ・・・「コラ!それはエコじゃなくてエロ!」

さて、今日の一枚は、昨日に引き続き、イギリスでまずは活躍したヴィクター・フェルドマンのアルバムです。昨日のディジー・リース同様、ビクターもまたアメリカ・ミュージシャンとは一線を画すスタイルを持っています。

ロンドンに生まれたヴィクターは、7歳でドラム、9歳でピアノを始め、8歳で既に、レコーディングに参加していたといいます。さらには、14歳でヴァイヴを覚え、その後、作・編曲までこなすという、まさに神童が期待通りに大人になったような人、1955年に渡米した頃には、すでに彼のスタイルを確立していました。

このアルバムも、マイルスからガレスピー、エリントン、もちろんヴィクターのオリジナル、そうそうショパンのワルツまで、彼のスインギーでモダンなセンスがちりばめられています。
さらに、スコット・ラファロのテクニカルで独創的なベースが、魅力を増幅しているのは言うまでもありません。

ジャケット・デザインが、なんとも野暮ったいのはコンテンポラリーのご愛敬として、中身はじつに濃い一枚だと思います。

余談ですが、みなさんに馴染みがあるヴィクターの演奏といえば、マイルスの「SEVEN STEPS TO HEAVEN 」の前半3曲あたりはどうでしょう。
この時、マイルスは新メンバーの選択に苦慮していました。前半3曲は、たまたまウエストコーストで録音されたため、ビクターにピアノを任せたのですが、あんがいそのピアノがマイルスは気に入ったみたいで、その後の帯同を求めました。しかし、しかし、ビクターはこれを断ったのであります。マイルスをふったピアニストⅡ(本家はアーマッド・ジャマルでしょうが)でもあったわけですよね。

THE ARRIVAL OF VICTOR FELDMAN
1958年1月21, 22録音
VICTOR FELDMAN(vib, p) SCOTT LaFARO(b) STAN LEVEY(ds)

1.SERPENT'S TOOTH
2.WALTZ
3.CHASING SHADOWS
4.FLAMINGO
5.S'POSIN'
6.BEBOP
7.THERE IS NO GREATER LOVE
8.TOO BLUE
9.MINOR LAMENT
10.SATIN DOLL

おまけ、
本日6月6日は『楽器の日』『おけいこの日』『邦楽の日』だそうですよ。
昔から「6歳の6月6日から習い事をさせると身につく」と言われていたからだそうで、おじさんになってからの習い事は、やはり身につかないのでしょうかねぇ?
いや、そんなことはありません。「四十の手習い」だって、必ず身につくはずであります。
特に、楽器を頑張っている中高年諸氏、みなさんには敬服いたします。
えっ?私?私はリスニング専門ですから(笑)