JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

マニアの一品

2006年08月08日 | a-c

台風が不穏な動きをしております、進路にあたる皆様、じゅうぶんにご注意下さい。
それにしても、やっぱり温暖化の影響なのでしょうか、ここ数年の気象はどこかおかしいと思いませんか? 今後ますます進む温暖化に、どうなってしまうのか心配ですよね。
てなこと考えながら、冷房をガンガンきかせている私は、なんとも自覚のない人間の一人であります。なさけない。

ところで話は変わりますが、皆さんは何かを集める趣味をお持ちでしょうか?
先日とある友人の家で、いわゆる「幻の一品」を拝ませていただきました。
それは何か???????

彼の趣味は、食玩フィギアの収集であります。
もともとは、子供のために買い始めたらしいのですが、今じゃいっぱしのマニアに変貌したそうで、ケースに収められた食玩が所狭しと、それでいて整然と並べてありました。
「これだけ揃うと、これはこれで凄いもんだなぁ」

「これこれ、これが苦労したんだ」と持ち出してきたのが、6種類の「ツチノコ」。
そうなんです「幻の一品」とは、「ツチノコ」のフィギアでした。
チョコエッグの食玩なのだそうですが(そういえば、昔、子供にかってやった覚えはあります。)、これが非常にレアなものだそうで、1種類だけでも、マニアの間ではかなりの値で取引されるものだとか。

「どれどれ」と手にとって見ようとすると
「だめだめ、気をつけないと舌が折れちゃうんだから」と怒られてしまいました。

う~む、恐るべしマニア!

私には、何故あそこまでのめり込めるのか、理解はできません。でも、ふと思ってみれば、私の趣味部屋に鎮座ましますレコードやCDも、興味のない人から見れば「なんじゃこりゃ」って事になるんですよね。
そうだ!私だってマニア!恐るべしマニアだ!!!!・・・・・ほんとかいな?

さて、そこで今日の一枚です。
「JAZZTIME」というレーベルは、3枚のアルバムを出しただけで終わってしまいました。

その3枚とは、「SPEAK LOW / WALTER BISHOP Jr.」「REACHING OUT / DAVE BAILEY」「EASE IT / ROCKY BOYD」です。
マイナーなレーベルであったことから、「幻」と呼ばれた3枚ですが、特にロッキー・ボイドの一枚は、彼の録音そのものがこの一枚しか残っていないという、なんとも「幻」たらんアルバムであります。とうぜんですが、私もこのアルバムを聴くまで、彼の存在すら知りませんでした。

トニー・スコット、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ジョニー・グリフィン、ピート・ラロカ、マックス・ローチなどと共演していたボイドですが、その後ジャズ界を去り、消息不明となりました。1970年代初頭に「ビレッジ・バンガート」に、貧困のどん底だった姿をみせたそうです。

2曲目の「STELLA BY STARLIGHT」は、正直、平坦すぎるように思います。それ以外はダイナミックで、どうしてこの人がジャズ界から消えてしまったのか、不思議に思うほどドライブした演奏を聴くことができます。ケニー・ドーハムとの対照的な感じもなかなかよろしいですよ。

以前は、「幻」でありましたが、復刻版もCDも出て、今では容易に手に入る一枚だと思います。

EASE IT / ROCKY BOYD
1961年3月13日録音
ROCKY BOYD(ts) KENNY DORHAM(tp) WALTER BISHOP Jr.(p) RON CARTER(b) PETE LA ROCA(ds)
1.AVARS
2.STELLA BY STARLIGHT
3.WHY NOT
4.EASE IT
5.SAMBA DE ORFEU
6.WEST 42ND STREET

おまけ、
3曲目「WHY NOT」は、以前に紹介した「PIKE'S PEAK / DAVE PIKE」にも収録されている曲です。この曲、コルトレーンの「IMPRESSIONS」と同じテーマ・メロディーなんですね。さて?作曲者は誰なのか?
興味のある方は、録音時期等々を考えながら、推測なさってみてください。