JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

友と麒麟

2006年08月19日 | s-u

今日は、先日お話しした、我が生涯の友、I田君のお宅へ、またも行ってまいりました。
というのも、先日おじゃましたときに
「この前、ビデオが壊れちゃって、DVD付きビデオを買って私が取り付けたら、DVDとビデオはみられるんだけど、録画が出来なくて」と奥様、
「なんだったら、診てみようか?」というと
「診てもらえる?・・・・・・、あっダメだ、裏ほこりだらけだもの」
「じゃあ、土曜日にでも来てみるよ、それまでに掃除しといて(笑)」
ということで、今日の再訪問となったわけです。

ビデオは、なんて事はありません、アンテナのバイパスを取っていなかっただけで、すぐに録画可能となりました。ついでにチャンネルもテレビ本体に合わせて、設定してきました。
「もう普通に録画できるよ」
「よかった、取りたかったのいっぱいあったんだぁ」とI田そっくりの息子さん
「それじゃ」と帰ろうとすると、
「バブさん、これ持って行って」とビールをわたされました。丁重にお断りしたのですが、
「I田が好きだったキリン・ラガーだから」と言われ、結局はいただいてくる始末。そりゃぁこの暑い時期、ビールは何本あってもありがたい、まして私もラガー党であります。(笑)

キリンビールは、明治8年頃に、アメリカ人、ウィリアム・コープランドが横浜で醸造したのが始まりだそうで、その後、三菱社(現三菱商事)にゆかりの明治屋が販売代理店となり、キリンビールとして売り出したのだとか。
当時の三菱社幹事、荘田兵五郎が
「西洋のビールには、狼や猫など動物が使われている、ここ日本では東洋の霊獣『麒麟』を使ってはどうだろうか?」ってことから、あの商標が生まれたのだそうです。
私は、キリンラガーの味も好きなのですが、昔から変わらぬ商標も大好き、特に大正から発売になった黒ビールの黄色いラベルは、なんとも良い感じがします。

『麒麟』といえば、古代中国で聖人が世に出る前に、その姿を現すという、四霊の一つ、体は鹿で、尾は牛、馬の蹄に、一本角という、なんと獣の長と言われる霊獣であります。つまりは、百獣の王ライオンより数段偉い王ということかな????
『麒』は雄、『麟』は雌、なのだそうですが、キリンビールの『麒麟』は、『麒』なのか?『麟』なのか?
まっ、そんなことはどうでも良いのですが、ビールのラベルを眺めながら、友と『麒麟』を想う、これもまた一興であります。


戦時中は、出荷制限もあり、商標も使用できなかったそうです。
戦後、商標が復活したときは、この青ラベルが使われていたそうです。

さて、今日の一枚は、MJT+3のアルト奏者として知られる、フランク・ストロジャーの初リーダー・アルバムであります。
じつは、このアルバム、マイルス・グループのリズムセッションとブッカー・リトルが、どんな演奏をするんだろうと、ストロジャーにはまったく失礼な動機で買った一枚です。
聴いてみれば、さすがメンフィスの高校時代からの音楽仲間であったストロジャーとリトルの息はピッタリ、マイルス・グループのリズムセッションを従えた、二人のインター・プレイは聴きものであります。

FANTASTIC / FRANK STROZIER
1960年2月2日録音
FRANK STROZIER(as) BOOKER LITTLE(tp) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) JIMMY COBB(ds)
1.W.K.BLUES
2.A STARLING'S THEME
3.I DON'T KNOW
4.TIBBIT
5.WALTZ OF THE DEMONS
6.RUNNIN'
7.OFF SHORE
8.JUST IN TIME


いつ我が身に

2006年08月19日 | y-その他

平成17年10月17日の昼、何処にでもいる家族ずれが、2歳の娘さんが大好きなスパゲティーを食べに行こうと車でお店に向かっていました。
とある交差点に差し掛かったとき、家族の車は、信号無視をした軽自動車に左から衝突され横転、スパゲティーを楽しみにしていた娘さん、「りとたん」2歳10ヶ月は両親が声をかける間もなく亡くなったのでした。
信号無視をして、この家族に悲劇をもたらしたのは、日系ブラジル人。事故後、この家族に謝罪もないままにブラジルに帰国してしまいました。

皆さんは「犯罪人引渡し条約」という条約を御存じでしょうか。
日本国内で何らかの罪を犯した者が、自国に逃亡した場合、その人物を引渡させるための条約です。
日本はこの条約を、韓国、アメリカの二カ国としか結んでいないのです。
つまり、ブラジルとはこの条約がないために、この事故を引き起こした人物の引き渡しを求められないということ。

私がこのことを知ったのは、以前にテレビで特集を見たときでした。
それまではあたりまえのように、日本はこの条約をほとんどの国と結んでいるものだと思っていました。
それが、たった二カ国ですよ。ニ・カ・コ・ク

今、日本国内に何カ国の人達が住んでいるのでしょう?
もちろん、外国人だから犯罪を犯すということではなく、日本人も犯罪を犯すように彼らの中にも犯罪を犯す可能性はあるということです。

私の周りにも外国人の方はいらっしゃいます。殺そうとは考えなくとも、この事故のようなことは起こりえることです。そんなことが我が身に起きた時、その外国人が自国に逃げ、引き渡しがかなわなかったら・・・・・
知らなかったこととはいえ、ほんとうにそれでよいのでしょうか?

なんだか北海道の漁船拿捕とは関係ないかもしれませんが、外務省は本当に国民のために頑張っていてくれるのか?そんな疑問も感じてしまうのです。

ブログ仲間のけいさん「心の色を探して」から、回り回ってみきのんさんのブログにたどり着き、そこからこの事故の当事者「Hello Again りとたん」のホームページへ、ご両親は今も「犯罪人引渡し条約」締結のために署名活動をなさっています。

私も署名させていただき、この場をかりて皆さんにも協力していただければと、今晩、二度目の投稿となりました。
ホームページ上で署名が可能です。ぜひホームページの内容をよく読まれ、ご賛同される方は、ご署名をお願いしたいと思います。

さて、必ずアルバム紹介をしている我がブログですので、ここではフランスの子供たちがジャズを歌っているアルバムを紹介しておきます。

LES P'TITS LOUPS DU JAZZ
1.LES P'TITS LOUPS DU JAZZ
2.NOW'S THE TIME
3.GENTLE RAIN
4.BUT NOT FOR ME
5.A CHILD IS BORN
6.L'OTORHINOCEROS
7.IT DON'T MEAN A THING
8.DO YOU KNOW WHAT IT MEANS
9.C'EST COMME CA
10.LES DENTS QUI SWINGUENT
11.BERNIE'S TUNE
12.BLUE MONK
13.LES P'TITS LOUPS DE JAZZ

追伸、
りとたんも、生きていれば歌も歌えたでしょう、楽しいことがたくさんあったでしょう。事故とはいえ、ご両親はその時から何も進まぬまま今日を迎えていらっしゃいます。なんとか心休まれる日が、早く来ることを祈っております。