おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
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美麗島

2017-07-26 16:19:22 | 音楽

美麗島

もう9年前のこと、
夏休みを利用して、
台湾一周旅行をしたことがあります。

その時に台湾の東の山奥、
台湾の先住民、部農(ブヌン)族が住む村に行き、
そこに1泊しました。

その夜イベントがあって、
ブヌン族の歴史や文化、歌などの紹介がありました。

その時に歌われた歌のひとつが、
上の曲「美麗島」です。
なんとも心を打つメロディーと歌声で、
今でも時々思い出しては、
口ずさむほどです。

1970年代のこの歌がどうして台湾先住民に愛されて
よく歌われるようになったのかはわかりません。
でもこの曲歌って世に広めた歌手が、
胡德夫というパイワン族とプユマ族の両親を持つ
先住民族で、
後に台湾原住民運動の先駆者となったということです。

人々に愛されたこの曲でしたが、
台湾戒厳令下で、
民族意識をあおるからと
当時の国民党の統治下、
禁歌となった歴史も持っています。

日本の統治下で、
先住民は一色単に「高砂族」と呼ばれていました。
彼らは誇り高き民族で、
最後まで抵抗し、
日本軍と戦ったのですが、
最後には日本の支配下に。
その後は、その勇敢な戦いぶりが利用され、
男たちは日本軍として戦争に駆り出され、
多くの尊いいのちが失われました。

そんな悲しい歴史を持つ先住民ですが、
50年もの日本統治の中で、
すっかり日本人にさせられてしまい、
今や親日の人が多いという皮肉な現実。

そんな歴史を想いながら、
この歌を聞くと、
何だか切なくなってきます。

歌詞は以下の通り。

 

我們搖籃的美麗島 是母親溫暖的懷抱
驕傲的祖先們正視著 正視著我們的腳步
他們一再重覆地叮嚀 不要忘記 不要忘記
他們一再重覆地叮嚀 蓽路藍縷以啟山林

婆娑無邊的太平洋 懷抱著自由的土地
溫暖的陽光照耀著 照耀著高山和田園
我們這裡有勇敢的人民 蓽路藍縷以啟山林
我們這裡有無窮的生命 水牛 稻米 香蕉 玉蘭花


我らのゆりかご麗しの島
それは母の暖かいふところ
誇り高き先祖たちは直視して来た
自分たちの辿って来た足跡を
彼らは何度も繰り返し懇ろに語る
忘れるな 忘れるな
彼らは何度も繰り返し懇ろに語る
我らここには勇敢な民がいた
擦り切れた服を着て山林を切り開いたのだ

ゆらゆら波立ちどこまでも続く太平洋は、
自由な土地を懐に抱く
温かい太陽の光が輝き
高い山と田畑を照らす
我らここには勇敢な民がいた
擦り切れた服を着て山林を切り開いたのだ
我らは決して貧しくはなかった
水牛 米 バナナ 白木蓮



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