毎日のできごとの反省

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北海道新幹線には乗りたくない

2016-02-09 15:33:53 | 共産主義

 平成28年3月には、北海道新幹線が開通する。もちろん地元にとっても待ちに待った日である。だがJR北海道は大きな問題を抱えていて、根本的には解決する様子もない。平成25年11月21日の産経新聞の正論に、評論家の屋山太郎氏がJR北海道の病巣を厳しく指摘して、タイトルも「JR北は破綻処理するしかない」という過激なものである。

 平成23年に石勝線で特急が脱線炎上し、多数の負傷者を出して以来、JR北海道は事故や不祥事が続発している、というのだ。そもそも前身の旧国鉄は労組問題がどうにもならない状況になり、屋山氏が書く通り、国労の富塚書記長は公然と「国鉄が機能しなくなれば国力が落ちる。そうすれば革命がやり易くなる」という、とんでもないことを言っていたのだ。

 日本に暴力革命を起こすために、労働運動をしていると公言しているのだ。当時国労を支持していた政治家や学者たちが、この言動を非難しなかったのは、常識論からは不可解である。暴力革命を黙して支持していたのに違いないのである。

 国鉄の分割民営化は煎じ詰めれば、どうにもならなくなった労組問題を解決するためである。ところが屋山氏によれば、JR北海道は、この旧国鉄の体質が残っていることが原因で、事故やら不祥事が続いているのだ。

 レールの据え付け精度がとんでもなく基準から外れているのが放置されていた例もある。事故が起きるのは不思議ではない。新幹線の工事は、各種の基準通りきちんと実施されているのであろう。しかし、長い間維持管理しながら使っていると、精度は狂ってくる。それを点検して整備・補修しながら安全を確保していくのである。

 屋山氏の指摘のように、JR北が、そのようなまともな維持管理ができるような体制ではない、とするならいつか新幹線のレールや列車が老朽化しても、適切に整備されるとは限らない。在来線より遥かに早い新幹線の場合、維持管理の手抜きの結果は、石勝線の時とは比べられない大事故につながる。

 東日本大震災の時ですら、東北新幹線は事故を起こさず、安全に停止した。だが北海道新幹線は、適切に点検・整備がなされるという保証はないのである。開通してから年を経るごとに事故の危険は増える。人災である。北海道新幹線には乗りたくない。