A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

相対性理論「回折I」@東京ドームシティ 2014.9.5(fri)

2014年09月07日 00時37分32秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


相対性理論 presents「回折I」
・出演:相対性理論
・会場:東京ドームシティホール / TOKYO DOME CITY HALL

相対性理論、自主企画ライブの新シリーズ「回折」がスタート。
その第一弾となる“相対性理論 presents「回折I」”が、2014年9月5日(金)東京ドームシティホールにて開催決定。アルバム『TOWN AGE』と連動した公演「幾何」シリーズが5月の公演「射影幾何」で完結し、9月の「回折」からまた新たなステージの幕開けとなります。

また、本公演では、バーチャルリアリティ・ヘッドセット、「オキュラスリフト」を使った独自のシステムをやくしまるえつこ用に開発、オキュラスリフトを装着したやくしまるによるステージコントロールも予定されています。



先週の火曜日帰宅すると細長い段ボール箱が宅配便で届いていた。何かの懸賞ででんぱ組のポスターでも当選したかとWKTK(ワクテカ)しながら開封すると、見覚えのない図柄のポスター。新手の宣伝DMか?こんな地味なポスターに応募したっけ、と思いよく見れば下の方に「回折I」の文字。相対性理論(以下理論)のチケットだと悟るまで30秒程罹った。告知された「過去最大サイズのチケット」がこれだった。



5月の渋谷AX『射影幾何』をポカで見逃したので、10月のZEPP TOKYO『幾何I』以来10ヶ月ぶりの理論。こちらも昨年10月クロマニヨンズ以来2度目の東京ドームシティホール前では、係員がスピーカーで指示をしているが、音が割れて聴き取れないカオス状態。集まった若者たちは文句も言わず大人しく自分の番号が呼ばれるのを待っている。入口にはポスターと祝い花スタンドが5機あるだけで、ロック・コンサートの雰囲気はほぼゼロ。物販列もそれほど長くないが今回はスルー。1~3Fのスタンド席は関係者のみで、一般の観客はアリーナでオールスタンディング。坂本龍一等のアンビエント音響が流れる中、20歳代が大半のオーディエンスは静かに開演を待つ。高い天井のエンプティ空間を満たすオブスキュア感は、通常のライヴとは異質だが、間違いなく理論を待ち望む彼らなりのWKTK(ワクテカ)感の発露である。


相対性理論「幾何 I」@ZEPP TOKYO 2013.10.25(fri)

ステージまで5・6メートルのナイスな場所を確保したのでメンバーの顔が識別出来る。ギターとベースがロングヘアーのロック兄ちゃんなのがちと意外。やくしまるえつこ(以下えっちゃん)は白い衣装で、フワフワした前掛けをしている様子(判別出来ず)。被り物はなし。前髪ぱっつん姫カットがよこたん(浜崎容子)やゆっふぃー(寺嶋由芙)を思わせる。例によって愛想の欠片もないステージングだが、ペットボトルから水を飲む仕草が幼児のようで萌える。新シリーズに相応しく新曲も演奏。12曲目で新兵器のバーチャルリアリティ・ヘッドセット「オキュラスリフト」を使用。えっちゃんがゴーグル状のへッドホンをつけるとステージのスクリーンにイラストや電脳記号がミックスされたバーチャル映像が映し出される。ゴーグルの中のヴィジョンという趣旨だが、ハッタリっぽくもある。バンドが映像を観ながら演奏を変化させる様子が面白い。後半は80年代のファンカラティーナやUKファンク等ニューウェイヴディスコ風のグルーヴィーな演奏が続くが、観客の大半は地蔵状態。もう慣れているので、曲調に合わせて自分なりに脳内コールと脳内ケチャと脳内モッシュを楽しむ。ついでにそっと脳内でえっちゃんを着せ替えしてみても好かろう。



以前から述べているように決して熱心な理論ファンではなかった筆者だが、「地獄先生」「スマトラ警備隊」「LOVEずっきゅん」といった初期ナンバーは頭に刷り込まれており、聴くと気持ちが高揚してしまう。同時に気付いたのは理論は21世紀を代表するJ-ROCKバンドなので、ステージマナーを含めてオヤジ世代とは一線を画しているという事実。リスナーがどういう聴き方やノリ方をしようと文句を言う筋合いはない。あらゆるメロディーは書き尽くされてしまった、と70年代のある人気ミュージシャンが語ったと言われるが、40年以上経っても新しい音楽やミュージシャンが登場し続ける背景には、オーディエンスの進化があるのは間違いない。「進化では無く代替わりでは?」との反論があるかもしれないが、明治から大正・昭和・平成へと代替わりしてきた社会が進化していないと言い切れるのか?「進化では無く退化では?」と揶揄する向きもあるだろう。では類人猿から人類へ変化は進化なのか退化なのか?「アレは間違いだった」言うのは簡単だが、平成から昭和へ、または人間から類人猿へと戻ることはゼッタイ不可能。ならば今この時代の若者たちの音楽スタイルを25年前に巻き戻すこともインポシブルである。つまり理論ファンの在り方の是非を論ずるのは無意味の集積体であり時間の無駄だと言うこと。



「回折」シリーズの今後の展開はお愉しみだが、宅配便で届く特大サイズのチケットの増殖を食い止める術はない。ならば部屋の壁一面をえっちゃんイラストポスターで埋め尽くす覚悟で挑むべき。オヤジが若者たちエキスに饗するためには多少の犠牲は憑き物だろう。

<Set List>
1. たまたまニュータウン
2. 新曲
3. キッズ・ノー・リターン
(MC)恋の死角に入り込む、相対性理論『回折I』
4. 百年戦争
5. BATAKO
6. 地獄先生
7. ジョンQ
(MC)これが私の、青いイナズマ
8. Q/P
9. 人工衛星
10. YOU & IDOL
11. 気になるあの娘
(MC)ばぁちゃん、バーチャルじゃ、ダメ?
12. 救心
13. 上海an
14. スマトラ警備隊
(MC)そうだ、ソーダに相談だ
15. 新曲
(MC)またね
(アンコール)
16. ロンリープラネット
17. LOVEずっきゅん
(MC)バイバイ

SMAPが
東京ドームで
やっていた

故に「青いイナズマ」。

【主催者に代わってお詫びと訂正】フライヤー文字訂正 誤「析」⇒正「折」 
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でんぱ組/山海塾/コンドルズ/LDP他@KAAT神奈川芸術劇場ホール 2014.9.4(thu)

2014年09月06日 00時58分45秒 | アート!アート!アート!


日中韓芸術祭2014 ~ダンスで交信~

日中韓3か国のダンサー,芸術家によるパフォーマンス
日本 / コンドルズ,山海塾,でんぱ組.inc(『東アジア文化都市2014横浜』広報親善大使)
中国 / 福建省梨園戯実験劇団,泉州南少林武術団
韓国 / 伝統国楽室内楽団「律」(ユル),LDP(Laboratory Dance Project)

日中韓芸術祭2014 ~ダンスで交信~は、日本、中国、韓国3カ国の芸術団体それぞれの演目をガラ形式で上演していただくものです。
ダンスはみんなが集まって賑やかに踊るものから高度な技術を披露するものまでと千差万別、多種多様です。嬉しい時、哀しい時にこころの言葉や気持ちを繊細に表現できるのもダンスです。中国と韓国と日本は文化的に共通しているものがいっぱいあって身体的にも似ています。なので身体言語=ダンスで交信してみたいと考えました。日本から参加していただく近藤良平さん+コンドルズにはいつまでも青春なダイナミックなダンスと歌と笑顔でこの祭りをナヴィゲートしていただきます。参加してくださる3カ国のアーティストのみなさんや、見に来て下さる観客のみなさんには笑顔を持ち帰ってもらえたらいいなあという思いを込めて、3カ国のよりよい友好関係を願ってこの芸術祭をお届けします。
日中韓芸術祭2014総合プロデューサー 佐藤まいみ



2月に開催された東アジア文化都市2014横浜オープニング式典&コンサート「三都爛漫~時空を越えた音絵巻」に続く文化庁主催の無銭イベント。今回はダンス・イベントとのことで、広報親善大使でんぱ組にとってはよりアウェーな環境だが、半年経って知名度人気存在感が大きく変貌した6人が、三ヵ国の踊りの達人と如何に張り合い交わるかが興味深い。
でんぱ組.inc/ウェイウェイ・ウー/ベー・チェチョル@パシフィコ横浜 2014.2.25(tue)+女子雛祭りの乱

個人的にはでんぱ以上に山海塾を観れるのが嬉しい。70年代から暗黒舞踏を世界にお届け!してきた白塗り集団はテレビやビデオで観るばかりで生で観ることを夢眠てきたので、こんな機会に遭遇できるとは、でんぱ組を推してきたことに間違いはなかった、と感極まって落涙するのみ(USO)。でんぱファンも目立つ会場は、前回の反省からか光り物や席を立っての応援が禁止され、戒厳令下のような緊張感に包まれるハズもなく、おダンス祭りへの期待感が漂う和やかな雰囲気だった。

●でんぱ組.inc+コンドルズ


オープニングからでんぱヲタ刮目の出し物。でんぱ組とコンドルズのコラボでオリジナル曲「リスターター」。コンドルズをバックダンサーにでんぱ組が歌い踊るスペシャル版。ロックでカッコいい曲なので、今後正式に披露されることを望みたい。

●福建省梨園戯実験劇団


中国泉州代表の伝統舞踊団。民俗楽器アンサンブルのチャイニーズな演奏の静謐な独舞と賑やかでユーモラスな蹴鞠舞踊。稚児のジタバタ具合がえいたそ☆成瀬瑛美を思わせた。

●泉州南少林武術団


東洋武術の頂点少林寺拳法。集団演技と個人演技は短いながらも本場の気の流れを感じた。師範格らしき年配者の温厚そうな笑顔の裏の殺気に痺れる。

●伝統国楽室内楽団「律」(ユル)


韓国光州代表の伝統音楽隊。灰野敬二がハマった韓国伝統音楽とは若干異なるかもしれないが、独舞の伴奏で聴かせたピリ(笛)独奏は、阿部薫のサックスソロを思わせる情念を感じた。

●LDP(Laboratory Dance Project)


イケメン若手ダンサーによる実験的モダンダンス。不条理なストーリーを持った展開にはユーモアとパワーが漲る。切れ味の鋭さはK-POPに通じる。上半身裸で客席に飛び込んできた時には、同性ながらドキドキときめいた。

●でんぱ組.inc


ヘッドセットで「さくらあっぱれーしょん」を披露。両手が空くのでダンスの振りも激しい。マイクがないと誰が歌っているのか即座に判断出来ない。最前列やそこかしこで腕を上げての応援が見られるが、総じて無言ででんぱ組を観察するストレンジな体験だった。

●山海塾


でんぱれ気分は一気に吹っ飛び、異形の舞が会場を霊気で包む。圧倒的存在感を発揮するステージだったが、でんぱ組と同じ6人で、輪になって回ったり、人差し指を指して腕を挙げる振付けは、超スローモなでんぱダンスと言えなくもない。そう思うと、白塗り舞踏家が無性に可愛らしく見えてきた。

●コンドルズ


ユーモアではLDPと並ぶ学ラン集団。ダンスの基本は楽しむことと楽しませること。その真理を体現するコンドルズは山海塾とは違うベクトルで踊りの神髄を発揮する。大音量で流れるオルタナロックも素晴らしかった。

●グランドフィナーレ


コンドルズの横浜盆ダンスの振付けはかなり複雑で覚えられないと思ったが、みんなで一緒に踊れば何も怖くない。最初はおつきあいのつもりだったが、最後はガチで盆踊ってしまった。

現在ダンスと言えばヒップホップダンスが主流(メジャー)の印象だが、まだまだ奥の深いエンターテインメントだと実感。アイドルのダンスにももっとバラエティがあっていいかもしれない。でんぱ組がもっと浮くかと思ったら、お祭りの看板娘にしっかり収まった。アイドル程自由な表現方法はないというもふくちゃんの言葉の正しさを、身を以て証明した。



アイドルは
踊って交信
踊ろよベイビー


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ICP オーケストラ+高瀬アキ@六本木SuperDeluxe 2014.9.3(wed)

2014年09月05日 00時47分37秒 | 素晴らしき変態音楽


ICPオーケストラ
スペシャル・ゲスト:高瀬アキ

メンバー:
アップ・バールス (clarinet, saxophone)
トービアス・デーリウス (clarinet, saxophone)
マイケル・ムーア (clarinet, saxophone)
ウォルター・ウィアボス (trombone)
トーマス・ヘベラー (trumpet)
メアリー・オリバー (violin)
トリスタン・ホンシンガー (cello)
エルンスト・フレールム (bass)
ハン・ベニンク (drums)
+ 高瀬アキ (piano)

ICP (Instant Composers Pool) オーケストラは、オランダフリーミュージックシーンの代表的なオーケストラであり、伝説的なピアニストであるミシャ・メンゲルベルグによって創設されたビッグバンド。創設時からのメンバーでミシャと共にエリック・ドルフィーの遺作『Last Date』にてその才能を開花させていたドラマーのハン・ベニンクをはじめ、米欧のフリー・ミュージックの精鋭たちが結集した豪華な顔ぶれとなっています。結成した60年代の中盤から優秀なミュージシャンを数多く輩出。彼らはジャズミュージックのみならずオランダが生み出したユーモア、演劇、文化の多くに触れ独自の音楽性を確立。今なお精力的に活動を続けています。2006年のスーパー・デラックス主催による24年ぶりの再来日公演では変わらない素晴らしい演奏を披露。沢山の喝采と賞賛を集めました。その後、2008年にも来日を果たし、今回は6年ぶり来日となりますが、ミシャ・メンゲルベルグは近年の持病により今回も含め海外公演が難しくなってしまいました。しかし、メンバーとしてハン・ベニンク、アップ・バールス、トービアス・デーリウス、マイケル・ムーア、ウォルター・ウィアボス、トーマス・ヘベラー、メアリー・オリバー、トリスタン・ホンシンガー、エルンスト・フレールムと実力も魅力も兼ね備えた9人編成のICPオーケストラも体感するたびに生まれる新しい発見と豊かな音楽の喜びを届けてくれる素晴らしい楽隊としてその魅力的な演奏を存分に披露してくれることでしょう。
ICPオーケストラ公式サイト



ハン・ベニンクは何度か観たが、ICPオーケストラを観るのは1982年以来32年ぶりとなる。先週来日したメンバーはスーデラ公演の前に何ヵ所かライヴし好評を博した。当初は何公演か観るつもりだったが、諸事情で行けなくなりこの日のスーデラオンリー。総帥たるミシャ・メンゲルベルクが持病のため来日出来なかったので、ゲストに高瀬アキを迎えたこの日の公演が、32年前に観たICPオーケストラに最も近い演奏になると予想した。
百鬼夜行の回想録~フリージャズ編:ICP BOXとICP オーケストラ

スーデラには32年前も観たとおぼしき年配客やミュージシャン関係者も多く平日にもかかわらず満員の盛況ぶり。楽屋が狭いので、出演者も客席内のテーブルに座って食事したり世間話したりしている。気を置けない雰囲気がこの自由な音楽家集団に相応しい。赤ら顔のハン・ベニンク以外は識別できないが、哲学者風のトリスタン・ホンジンガー、長身痩躯に眼鏡の兄弟のようなサックス二人(マイケル・ムーア、アッブ・バールス)や小太りの刑事コロンボ風のウォルター・ウィアボスの風貌が印象に残った。


(写真の撮影・掲載については主催者の許可を得ています)

四半世紀以上前の記憶を辿っても無意味かもしれないが、フリージャズや即興音楽が、決して眉間にしわ寄せ項垂れて聴くだけのものではないということを教えてくれた彼らのスタンスはまったく変わっていない。当時は意識しなかったが、彼らのレパートリーは、完全なフリー・インプロヴィゼーションではなく、概ね作曲された楽曲だという事実に今更ながら気がついた。そもそもICPはInstant Composer’s Pool=「即席作曲家共同体」の意味であり、ミッシャ・メンゲルベルク、ハン・ベニンク、ウィレム・ブロイカーというインプロ道の猛者により1967年に結成された時点から、あくまで「作曲」を追求する理念があったと言えよう。その意味ではFMP=Free Music Production(自由音楽制作組織)やINCUS=砧骨(きぬたこつ・ちんこつ:耳の中の骨のひとつ)に比べて、分かり易く風雅で上品な雰囲気に貫かれているのも頷ける。



メンゲルベルクやメンバーの作品を中心に、耳馴染みのあるスタンダード・ナンバーも交えたプログラムは、持ち前の驚きとユーモアとパワーに溢れた演奏だった。ソロ演奏に掛け声を掛けたり、メンバー同士で顔を見合わせて笑い合っている姿には、演奏することが楽しくてしょうがないという気持ちが溢れていた。演奏する歓びを第一に据えていることが、このユニークな音楽集団が50年近くも高いエネルギーを保ちながら活動を続けている第一の要因と言えるだろう。



予想通り高瀬アキの奔放なピアノが管楽器弦楽器打楽器のオーケストラにトキメキの色彩を注入する。所々デュオやトリオの演奏になり、ハイレベルなハードコアプレイを聴かせるところは流石テクニシャン揃い。しかしテクニックをひけらかすのではなく、人を喰ったようなトボケたパフォーマンスこそICPカラーの所以である。老いて益々やんちゃなハン・ベニンクは珍しくドラムの前から動くことはなかったが、微に入り細に入り叩き方を変える異能ドラミングは、見事にオーケストラの悪戯通奏低音を成していた。メンゲルベルクは79歳、ベニンクは72歳の高齢になり、いずれは演奏現場を去る日が来るが、ICP精神は自由音楽の伝統として継承されて行くに違いない。

アイシーピー
愛しているよ
アイラヴユー

ICP Orchestraスケジュール
東京JAZZ 2014
9月6日(土)17:00~/20:00~ [DUTCH JAZZ GARDEN]ICP オーケストラ(オランダ)
9月7日(日)15:30~ [東京JAZZ LABO]ICP オーケストラ(オランダ)ワークショップ

Disk Union お茶の水JazzTOKYO
9月8日(月) 18:00~ ICPオーケストラ インストア・ライヴ!!

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【再録・サイケ&プログレ連載】"Dr. Acid Guru" Kudda's LOOK BACK IN PLEASURE 第1回(1993年春)

2014年09月04日 00時46分08秒 | 素晴らしき変態音楽


20年前某音楽会員向ミニコミに掲載した連載コラム。何処かの教祖の様な名義だが、「悦びをこめてふり返れ」とは若者たち記事で言及した「怒れる若者たち」=ジョン・オズボーン『怒りをこめてふり返れ(Look Back In Anger)』とオアシスの曲名へのオマージュである。英国でブリットポップが、米国でオルタナが台頭してきた時代に、過去の遺産を振り返ろうと提案する後ろ向きな企画だった。趣味丸出しでサイケやプログレを今で言えばまるでブログのように書き捲ることが許されたのは、よく言われるようにインディーズを含め音楽業界のバブル崩壊が世間より5年は遅れていたからかもしれない。上記の第1回は折角のオールカラーなのに自分のCDの宣伝に終始してしまっている。21年目のお詫びにジ・エンドをフューチャーしておこう。
【若者たちへの讃歌】森山直太朗/灰野敬二/西城秀樹/ザ・フー/クリムゾン/アシッド・マザーズ他

●THE END/INTROSPECTION(69)



cottonwoodhillレビュー

終わりです
エンドロールから
始まった連載

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【再録・四コマ漫画】アシッドロック好きな0歳児「サイケデリック・ベイビー」

2014年09月03日 00時15分15秒 | アート!アート!アート!










20数年前にやっていたバンドの会報紙「FLOWER TRIP通信」で連載していた四コマ漫画。親バカの極みで、産まれたばかりの息子をネタにした。二十歳を過ぎた今は当時の面影はゼロだが、馬鹿親の方は相変わらずサイケやプログレを聴いているのだから進化の止まった人間の証明に違いない。

親バカの
サイケ狂いは
直らない



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【ギタリストに朗報】コルグ、ギターが初音ミクの声で歌うエフェクターMIKU STOMP発表。10月下旬発売

2014年09月02日 00時15分15秒 | 音楽ちょっといい話


電子楽器やレコーディング機器メーカー大手のコルグが、ボーカロイド・エフェクターMIKU STOMPを発表しました。エレキギターの音を初音ミクの歌声に変換するストンプボックス(エレキギター用のフットスイッチ型エフェクター)です。

というよりも、『ギターのピッキングに合わせて初音ミクが歌い出す!』という公式サイトのキャッチフレーズでのほうがわかりやすい説明かもしれません。発売日は2014年10月下旬。価格に関しては未公表です。

実際の動作に関しては、コルグ公式の動画がわかりやすいので、そちらを参照いただくのがよいでしょう。



簡単に解説をするならば、ギターとアンプの間に本機を接続、(動画では操作していませんが、おそらく本機の電源をオンにして)本体下部にあるエフェクトのオン/オフスイッチを押して有効にし、ギターを弾けばOK。このあたりの操作も、本当にギター用エフェクターの作法です。



動画ではドレミファソラシド~という音階を歌わせていますが、本体上部に搭載されたロータリースイッチには

Ahh (あー)
Lahh (らー)
Pahh (ぱー)
Looh (るー)
Nyan (にゃん)
Scat (スキャット)
Phrase1 (フレーズ1)
Phrase2 (フレーズ2)
Phrase3 (フレーズ3)
Random1 (ランダム1)
Random2 (ランダム2)

と書かれた項目があり、この計11種類が音声の種類になっている模様。



ここで音階のモードはどれか、という疑問が出ますが、動画での演奏寸前にスイッチが向いているフレーズ3ではないかと思われます。

また、動画では音階を歌わせつつもギターが得意とする細かな音程変化を拾っている印象もあり、このあたりの柔軟性が高そうなことを伺わせます。このあたりも、コルグがエフェクターとして扱っているゆえんかもしれません。

まだ技術的詳細は公開されていませんが、このあたりの音程変化の柔軟さや声の質は、学研の小型キーボードであるポケット・ミクにも使われたeVocaloid対応音源LSI、NSX-1に近い印象も受けます。

ちなみに、ボーカロイド技術はヤマハが開発したものなのに、なぜ楽器メーカーとしてはライバルであるはずのコルグが? という疑問を持つ方もいるでしょうが、実はコルグは以前にもファミリーマートとのコラボキャンペーンで『初音ミク オリジナル電子ピアノ BY KORG』を発売していたこともあるほど関わりの深いメーカーです。



さて余談ですがこのMIKU STOMP、製品としての話題とは別に、もう一つ初音ミクファンの間で話題になっている点があります。それは運用方法。

というのも、この製品は冒頭で触れたようにストンプボックス。つまりエフェクトのオン/オフは本来、初音ミクのおへそあたりにあるスイッチを足で踏むことで操作するわけですが「いくら形状がそうだからといって、ミクさんを踏んでいいのか?」という話題が出ているのです。



実際に動画では、さすがにいきなりミクさんを踏むことは憚られたのか、手でそっと押しています。果たして演奏するときにこのあたりをどうするのか、本来の製品用途とは別に、ミクさん好きのギタリストにとっては意外すぎる形での踏み絵ともなりそうな予感もします。

ギタリスト
やってて良かった
エフェクター

▼ドラム&ベースのジェラシーをますます煽るギターネタをどうぞ!
マーメイドギター



これならなんとか芸術品ぽいけど。。。。












これはどうだっ!!!!!!!

マネキンギター!!!!


(ドラマー&ベーシストの心の声)
ひでえ!酷すぎる!この腕なしマネキンギターを作ったのはギター職人のルー・レイミュアーて野郎だってよ。「これさえあれば、ステージ上でホットなナオンを腕で抱きしめながらギターの腕も磨けるってわけ。マネキンだからどんなに激しく彼女のストリングスを責めても平気だぜ」って最低最悪の悪夢だよなーコレは。

何から何までキモいブツだが、何つってもこの「ホットなナオン」は9歳くらいにしか見えないっての!やっぱりギターなんか弾く奴は、キモいロリコン野郎ばっかだぜー!!!!!
  
ってセーラー服。。。(; ・`д・´)…ゴクリ…(`・д´・ ;)
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ハナエ/進行方向別通行区分/空想委員会/Shiggy Jr.@渋谷WWW 2014.8.30(sat)

2014年09月01日 00時58分00秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


ハナエ*フェス2014
~夏のつめあと♡~


出演:ハナエ / Shiggy Jr. / 空想委員会 / 進行方向別通行区分 



昨年11月のデビューアルバム『十戒クイズ』で日本ポップス/アイドル界に真紅の謎を投げかけたハナエだが、2014年2月のワンマンライヴ以降表立ったニュースが無く、同期の南波志帆がコラボユニット「ナンバタタン」「xxx of WONDER」や、アイドルとの対バン企画ライヴで存在感をアピールするのに比べ、比較的地味で実はちとフォゲってた。実際は5月に渋谷WWWで2回目のワンマンを行い、原宿KAWAii!!ウィークやヤツイフェスをはじめ定期的にライヴ出演していたのだがスルーしてしまったのは、単(ひとえ)に筆者のアイドル狂いの所以であり、ハナエ本人は勿論ハナエの飼い犬の方々(ファン)にも不覚お侘び寂び申し上げたい。


【徹底究明】新世代ガールポップ2013年最後のミステリー~ハナエ『十戒クイズ』
ハナエ@原宿ASTRO HALL 2014.2.9(sun)+【特別付録】ハナエちゃん写真館

でんぱ組のように夏が苦手でいい想い出がないと語るハナエが、意を決して自主企画した逝く夏を惜しむボッチの集いが「ハナエフェス」。元アーバンギャルなので恐らく鬱フェスに倣ったものと思われるが、自分の名前を冠したのは苦し紛れの開き直りではなく、飼い主として「ボスはオレ」宣言したかったに違いない。犬にとっても正に理に適ったり願ったりである。ワタシが好きな対バンを選ぶもん!と言い放ちつつも、3回にわたる「ハナエ*ラボ会議 × 2.5D~フェスがしたいのですけれども!~ 」を経て飼い犬参加の手作りフェスを練り上げた。期日3日前にプロデューサーの真部脩一が在籍する進行方向別通行区分の出演が発表になるというドタバタ劇もあったが、チケットは既にSOLD OUT。



●Shiggy.Jr


当日またもやポカをやらかして、開演時間を間違えて最初のShiggy Jr.を見逃してしまった。下北沢界隈で評判の女子Vo.バンド。この明るさには何かありそう。いつかライヴを観たいと思う。


Shiggy Jr.公式サイト

●空想委員会


このバンドには予備知識がなかった。制服向上委員会と混同する訳はないが、何となく女子バンだと思っていたら、男子アゲ系ダンスロックだった。2011年インディーデビューしタワレコ界隈で評判になり、今年6月にメジャーデビューしたばかりの三人組(ドラムはサポート)。ナンバーガールやくるりに影響された明るいテン世代ロック。


空想委員会公式サイト

●進行方向別通行区分


元相対性理論の真部脩一(g)と西浦謙助(ds)が所属する四人組。後追い相対性理論ニストである筆者は知らなかったが、先輩ファンにいわせれば相対性に勝るとも劣らぬ謎バンドとのこと。芝居がかった登場・退場の仕方、客を無視して曲間も唄い続けるVo、ナンセンスな歌詞、突然キレて暴走する演奏にZAZEN BOYSの影を感じる。普段着バンドの怖さの秘密は中心人物ヴォーカリストの根っからの明るさにある。



●ハナエ


ガーターベルトに目が眩む。前回よりも自信たっぷりに見えるのは、男子三人バンドを従えた女王の心意気だろうか。ソロのときは如何に客を乗せるかがパフォーマーの腕の見せ所だが、バンドになると生演奏の迫力だけで乗せられる。ハナエの歌がぐいぐい前に出て来るので、飼い犬たちはその勢いに気圧されたのか何となく大人しく見える。赤いセミアコを低く構えてギター女子宣言する場面も。空想委員会の委員長とくるりを、Shiggy Jr.女子Vo.と岡村靖幸をカヴァー。自分でアレンジしたフェスが上手く行ってよほど嬉しいのか、薔薇の花を喰い千切り、可愛さの裏の黒い情念をチラ見せして終焉。


ハナエ公式サイト

「サマー・ヴァケーション」最終日前日にフェスを開催した真の目的は、ハナエの寂しいハートを対バンの明るさで癒すための「サマー・リハビリテーション」だったのかもしれない。

夏が過ぎ
やって来るのは
堕ちる(FALL)季節


▼大丈夫、現場に行けなくても、観ているもん!


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