6丁目のつぶやき

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母の形見

2018-12-25 | 日常
母が大事にしていた
昔懐かしい足踏みミシンを
洋裁を職としていたカミさんへ
形見としてもらったが
故障していて
廃棄しようかどうかと
悩んでいた

暮れの迫った頃
懇意にしていたミシン屋さんに
足踏みを電動に変えて
なんとか使えるように
できないかと
相談したところ

昔の物は今のミシンと違って
鋳物で作られしかも
持ちがよく
探せば部品も出てくるから
処分するには勿体無い
大丈夫修復できるからと
自信ありげに
マシン部分を脚から外して
持っていった

しばらくして治ったと
今様のプラスチックケースに
コンパクトに収納され
新しく蘇がえりましたよと・・・

ポータブルなケースを
開ければ
クラシックな黒ボディーに
白い電動モーターがキラリと取付き
別物のよう



カミさんは
早速試し縫いをして
凄い!
快適だ!
良かった
良かった! と

顔面に笑みを浮かべ
これで義母も
喜んでいるだろうね
良かったぁ!


最近なんでも簡単に
部品が無いと
捨てられてしまう事に
抵抗を感じていた私は
蘇ったミシンを見て
大事にあつかうカミさんの
心根に感謝したが・・・

そうだ
残った鉄骨足踏架台も
作業スペース台に
有効活用しようと考えた私は

趣味の日曜大工で
鋳物の踏板と回転輪を生かした
デザインを
楽しみながら
材料選びから始まって
作業に取り掛かり
しばらくリメークに余念がない



お袋のたどった紡ぎの記憶を
夫婦でひき継ぐ事ができ
満足感と充実感が残った

太陽が燦々と輝き
木漏れ日がブラインドから
そそぐ平成最後の事だった











コメント (2)
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