褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 昼下がりの情事(1957) ロマンティック・コメディの傑作です

2011年11月18日 | 映画(は行)
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 エロ映画を想像させるタイトルに吊られて、つい観てしまった映画・・・ではなく、未だに人気の色あせないオードリー・ヘプバーン主演のロマンチックコメディーの名作?としてお勧めできる映画。ちなみに彼女の相手役であるプレイボーイを演じるのが映画史に残る大スターゲーリー・クーパー
 とにかく多くの映画に出演し、数々の名作に出演しているゲーリー・クーパーだが、ハリウッドを代表する二枚目であり、背が高くて、ちょっとケビン・コスナーに似ていて、1930年代から1950年代にかけてのハリウッド映画黄金期に大活躍し、1961年に60歳で死ぬまで大スターであり続けた男。
 これぐらい褒めておかなければ、オードリー・ヘプバーンの主演作という予備知識だけでこの映画を観てしまうと、きっと誰もが次のような疑問を持ってしまう。どうしてオードリー・ヘプバーンのような若くて、可愛い女の子があんな年寄りのおっさんを好きになってしまうのだろうか?と

 この映画が公開された1957年はオードリー・ヘプバーンは28歳、ゲイリー・クーパーは56歳。しかも、オードリー・ヘップバーンは実際よりも若く見えるから、見た目の年齢差は30歳ぐらい離れているように見えなくもない。しかし、ゲイリー・クーパーの凄さをちょっとでも知っている者が観れば意外や意外、これがカップルとして充分に成立しているように見えてしまう
 よく考えてみれば、現実の世界において加藤茶が45歳も年下の女性と結婚するなど、たかが28歳違いの男女の恋愛など驚くことでもない。そう言う意味では、古い映画だけれど今だからこそ変な偏見を持つことなく観ることができる。

 さて映画の方も大スターの魅力に頼っただけのロマンチックコメディと言う言葉で片付けるのには勿体無い面白さで、最近は笑いと言えば下ネタばかりじゃんと不満をもっている人にも充分に観賞に耐えられる知的な笑いがある。お洒落な台詞は楽しいし、犬や合唱団がうまく使われていて笑えるところは、ああ俺もこんな面白いギャグが思いついたらなあ~と嫉妬してしまうほどの巧みさを感じてしまった。
 なんだかちょっとお洒落で、上質なロマンチックコメディが観たいと思う人にお勧めしたい昼下がりの情事を紹介します
 
昼下りの情事 [DVD]
オードリー・ヘプバーン,ゲイリー・クーパー,モーリス・シュヴァリエ,ジョン・マッギヴァー,ヴァン・ドゥード
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 世界中の大都市の中でも、とにかくキスをしている人がやたらと目立つパリが舞台。クロード(モーリス・シュヴァリエ)は私立探偵であり、ロンドンへ出張しているX氏(ジョン・マッギーバー)の依頼で妻の浮気調査中。クロード(シュヴァリエ)はX氏(マッギーバー)の妻が、ホテル・リッツにおいてアメリカ人の大富豪であるフラナガン(ゲーリー・クーパー)と密会している所を写真にしっかりと収める。

 ロンドンから戻ってきたX氏(マッギーバー)が、クロード(シュヴァリエ)の家に妻の浮気調査の結果を聞きに来る。クロード(シュヴァリエ)はX氏(マッギーバー)の妻がフラナガン(クーパー)と会っている写真を見せるが、その写真を見たX氏(マッギーバー)は怒り、フラナガン(クーパー)の泊まっているホテルの部屋へ行き、今夜彼を撃つと言って立ち去る。

 父のクロード(シュヴァリエ)とX氏(マッギーバー)の会話をコッソリと聞いていたアリアーヌ(オードリー・ヘプバーン)は、音楽学校で授業を受けていても、ただならぬ会話の内容が気になって集中できない。彼女はX氏(マッギーバー)がフラナガン(クーパー)を撃つのを防ぐために、彼女もフラナガン(クーパー)の泊まっているホテルの部屋へ向かう。

 危ういところアリアーヌ(ヘップバーン)の機転により、X氏(マッギーバー)がフラナガン(クーパー)を撃つことを阻止する。しかし、世界中をビジネスで駆け回る大富豪であり、女遊びも有名なフラナガン(クーパー)はアリアーヌ(ヘプバーン)に翌日に会おうと言い寄ってきた。
 フラナガン(クーパー)の誘いを断ったアリアーヌ(ヘプバーン)だったが、なぜか彼のことが気になって仕方のない彼女は結局彼に会いに行ってしまう

 仕事の都合でどうしてもパリを離れないといけないフラナガン(クーパー)とアリアーヌ(ヘプバーン)はお互いが恋愛の達人の振りをしてアッサリと別れるが、アリアーヌ(ヘプバーン)は何だかとても切ない気持ちになっていた。そして数ヵ月後にアリアーヌ(ヘプバーン)はオペラの劇場でフラナガン(クーパー)を見掛けてしまい・・・アリアーヌ(ヘップバーン)の事を更に深く知ろうとするフラナガン(クーパー)と、実は恋に奥手であることを知られたくないアリアーヌ(ヘプバーン)の駆け引き、そして純粋な人ならば大いに感動するクライマックスは映画を観てください



 ラストのオードリー・ヘプバーンを見てたら、こんな素敵な女の子が本当に居るのかと思ったりしました。しかし、最後の最後まで合唱団が笑いを誘ってくれます

 ちなみに監督はビリー・ワイルダー。僕が最も大好きな映画監督です。彼はサスペンスも今回のようなコメディーにおいても、抜群の演出力を発揮する。
 サスペンスタッチの作品なら情婦がお勧め。そしてコメディならアパートの鍵貸しますがメチャクチャお勧め。特にアパートの鍵貸しますではコメディー映画の真髄を感じることが出来ます
 しかし、ビリー・ワイルダー監督の映画は名作が多く、また名作とよばれる作品にあり勝ちな堅苦しさが無いのが良い。前述した2作品以外にも、麗しのサブリナ第十七捕虜収容所深夜の告白サンセット大通りワン・ツー・スリー翼よ!あれが巴里の灯だお熱いのがお好き等どれもお勧め。ついでにフロント・ページもお勧めしておこう

 主演のゲーリー・クーパーは先述したようにハリウッド映画史に残る大スター。フランク・キャプラ監督作品のオペラハット群衆のような誠実な二枚目がよく似合う。
 他にちょっとした伊達男を演じたモロッコ、ホームラン王ルー・ゲーリックを演じた打撃王、特にお勧めなのが正義と現実の境で悩む保安官を演じたフレッド・ジンネマン監督、グレース・ケリー共演の真昼の決闘

 オードリー・ヘプバーンは不朽の名作ローマの休日が有名ですが、今回と同じビリー・ワイルダー監督の麗しのサブリナは特にお勧めです

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (アスカパパ)
2011-11-20 14:34:06
コメントとTBありがとうございます。

この映画は、ビリー・ワイルダーだこそ作れた映画だと思います。
何時観ても、モダーンで、垢抜けしていて、ちょっぴりロマンティックで。ユーモアがあり、ほんとうに、お洒落な映画だと思います。
魅惑のワルツ、いいですね~!。
そして、あの、ワンちゃんも…。
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アスカパパさんへ (ディープインパクト)
2011-11-20 17:31:06
 アスカパパさんこんばんわ。本当にお洒落な映画でしたね。魅惑のワルツも良かったです。ビリー・ワイルダー監督は音楽のセンスも良いです。そうそう、ワンちゃんも良かったです
返信する
オードリー映画で一番のお気に入り (むらさきいも)
2011-11-20 18:32:59
全編に流れる魅惑のワルツと洒落た会話が楽しい映画ですね。半世紀にわたり、100回以上、観ています。家族に笑われていますが、ラストの駅のシーンが大好きですよ。
返信する
むらさきいもさんへ (ディープインパクト)
2011-11-21 09:14:09
 この映画を100回以上観ているんですか?凄いですね。だけどこの映画は面白いし、僕もあの駅のシーンは感動してしまうんです。あんまり大きな声で言えませんが
返信する
MHK-BSで見ました (映画ファン)
2015-01-01 14:29:44
ニュートラルな気持ちで見ました。

が、ストーリー展開がゆっくりなので、かったるくて2倍速で再生。
感想としては「ファザコン娘の非現実的な話」という印象。
ブルーレイのHDDから速攻で削除。
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映画ファンさんへ (ディープインパクト)
2015-01-07 21:14:01
 そんなにストーリー展開がゆっくりでしたか。けっこうテンポ良く進んでいくイメージがありますが。僕はけっこう面白かったです
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