ちょっと前にクエンティン・タランティーノ監督がイングロリアス・バスターズというナチスドイツの野郎をぶっ殺していく映画があったが、あの映画は今回紹介する映画追想の影響を受けている。あちらはタランティーノ節満載で、暴力的ながら所々でギャグをかましてくれるが、本作は銃撃戦はあるがフランス映画らしい繊細な映像も観れる。
俺にとっては何と言っても冒頭が鮮烈だ。家族が向こうから自転車に乗ってこっちに向かってくるシーンなのだが、その時に母親役の絶世の美女であるロミー・シュナイダーの自転車に乗りながらチラチラ見える美しい太ももが、俺をクラクラさせる。何だか幸せだな~と思えるシーンから始まるのだが、本作はそんな甘美的なシーンも戦争の悲劇によって吹っ飛ばされる。
早速だが、イングロリアス・バスターズに影響を与えたストーリーの紹介を。
1944年、ナチスドイツ占領下のフランスのある村において。病院に勤務する外科医ジュリアン・ダンデュ(フィリップ・ノワレ)には美しい妻クララ(ロミー・シュナイダー)と娘フロランスと母の(マドレーヌ・オーズレー)の四人で何不自由のない暮らしをしていた。しかし、この街にも戦争の暗雲が立ち込めてきた。ジュリアンの病院ではナチスの兵隊やレジスタンスの兵士達が負傷して次々と担ぎ込まれる。
連合軍の上陸に対して、ドイツ軍は掃討作戦を開始しフランス全体がやばい。ジュリアンはこの街にとどまっていては家族を危険にさらすので、クララと娘を田舎の村の城に避難させる。そして、数日後にジュリアンは妻子の顔が無性に見たくなり、自分も村へ向かう。
ところが村に着いてみると、礼拝堂には村人たちの死体がゴロゴロあり、城の様子を覗くと妻のクララは火炎放射器で焼死体になっており、娘は乱暴された挙句に殺されていた。城の中には数人のナチスがまだ居り、ジュリアンは妻子を殺された復讐をするために、彼は城の中に隠されていた銃をとって、残っているナチスを一人残らず皆殺しにすることを誓うのだが・・・
これがハリウッド映画でスタローンやシュワルツェネッガーだったら、ナチスドイツ親衛隊の数人ぐらいなら簡単にやっつけてしまうだろうと安心して観ていられるが、本作で銃を手にして戦うのは外科医のお医者さん。しかも、このお医者さんは見るからに太った冴えないおっちゃんで全く体を鍛えていないように思われる。復讐に駆られる気持ちはわかるが、勝ち目はないよな~と思っていたら、意外に頑張る。特に城の内情に詳しいので、そのアドバンテージを活かしてナチスドイツの兵士に対して一人で立ち向かう。
戦いの場面は面白いが、実はちょっとした工夫が施されている。戦いの最中にジュリアンはこの映画のタイトル通りに追想するのだ。何だかすぐに美人女優ロミー・シュナイダーが死んでしまい、出番がないのかと思ってがっかりしていると追想の場面がけっこうでてくるので、その場面で麗しきロミー・シュナイダーを見ることができる。男性の視線に配慮した気配りが本作は素晴らしい。実はこの夫婦は意外な馴れ初めだったことがわかる。
最後に火炎放射器でケリがつく結末は妻を殺された怒りを感じさせるし、確かにイングロリアス・バスターズでもこの結末が参考にされているのがわかり俺的にはニヤリとしてしまった。
ハリウッド映画とフランス映画のアクション映画の作り方の違いをどうしても知りたい人、綺麗な女性の脚を見たい人にはお勧め。そして、戦争って人を殺してしまうからダメなのは勿論だが美しき女性、純粋な気持ち、良心を滅茶苦茶にしてしまうからダメなんだということが理解できる映画追想を今回はお勧めに挙げておこう。
監督はフランス人のロベール・アンリコ。この監督のお勧めは、青春、友情、恋愛、アドベンチャー、アクション的な要素を取り込んだ冒険者たち、少女が大人になる女性を描いた若草の萌えるころが良いです。
俺にとっては何と言っても冒頭が鮮烈だ。家族が向こうから自転車に乗ってこっちに向かってくるシーンなのだが、その時に母親役の絶世の美女であるロミー・シュナイダーの自転車に乗りながらチラチラ見える美しい太ももが、俺をクラクラさせる。何だか幸せだな~と思えるシーンから始まるのだが、本作はそんな甘美的なシーンも戦争の悲劇によって吹っ飛ばされる。
早速だが、イングロリアス・バスターズに影響を与えたストーリーの紹介を。
1944年、ナチスドイツ占領下のフランスのある村において。病院に勤務する外科医ジュリアン・ダンデュ(フィリップ・ノワレ)には美しい妻クララ(ロミー・シュナイダー)と娘フロランスと母の(マドレーヌ・オーズレー)の四人で何不自由のない暮らしをしていた。しかし、この街にも戦争の暗雲が立ち込めてきた。ジュリアンの病院ではナチスの兵隊やレジスタンスの兵士達が負傷して次々と担ぎ込まれる。
連合軍の上陸に対して、ドイツ軍は掃討作戦を開始しフランス全体がやばい。ジュリアンはこの街にとどまっていては家族を危険にさらすので、クララと娘を田舎の村の城に避難させる。そして、数日後にジュリアンは妻子の顔が無性に見たくなり、自分も村へ向かう。
ところが村に着いてみると、礼拝堂には村人たちの死体がゴロゴロあり、城の様子を覗くと妻のクララは火炎放射器で焼死体になっており、娘は乱暴された挙句に殺されていた。城の中には数人のナチスがまだ居り、ジュリアンは妻子を殺された復讐をするために、彼は城の中に隠されていた銃をとって、残っているナチスを一人残らず皆殺しにすることを誓うのだが・・・
これがハリウッド映画でスタローンやシュワルツェネッガーだったら、ナチスドイツ親衛隊の数人ぐらいなら簡単にやっつけてしまうだろうと安心して観ていられるが、本作で銃を手にして戦うのは外科医のお医者さん。しかも、このお医者さんは見るからに太った冴えないおっちゃんで全く体を鍛えていないように思われる。復讐に駆られる気持ちはわかるが、勝ち目はないよな~と思っていたら、意外に頑張る。特に城の内情に詳しいので、そのアドバンテージを活かしてナチスドイツの兵士に対して一人で立ち向かう。
戦いの場面は面白いが、実はちょっとした工夫が施されている。戦いの最中にジュリアンはこの映画のタイトル通りに追想するのだ。何だかすぐに美人女優ロミー・シュナイダーが死んでしまい、出番がないのかと思ってがっかりしていると追想の場面がけっこうでてくるので、その場面で麗しきロミー・シュナイダーを見ることができる。男性の視線に配慮した気配りが本作は素晴らしい。実はこの夫婦は意外な馴れ初めだったことがわかる。
最後に火炎放射器でケリがつく結末は妻を殺された怒りを感じさせるし、確かにイングロリアス・バスターズでもこの結末が参考にされているのがわかり俺的にはニヤリとしてしまった。
ハリウッド映画とフランス映画のアクション映画の作り方の違いをどうしても知りたい人、綺麗な女性の脚を見たい人にはお勧め。そして、戦争って人を殺してしまうからダメなのは勿論だが美しき女性、純粋な気持ち、良心を滅茶苦茶にしてしまうからダメなんだということが理解できる映画追想を今回はお勧めに挙げておこう。
追想 [DVD] | |
パスカル・ジャルダン | |
キングレコード |
追想 [Blu-ray] | |
フィリップ・ノワレ,ロミー・シュナイダー | |
キングレコード |
監督はフランス人のロベール・アンリコ。この監督のお勧めは、青春、友情、恋愛、アドベンチャー、アクション的な要素を取り込んだ冒険者たち、少女が大人になる女性を描いた若草の萌えるころが良いです。