褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 鉄道員(1956) ホームドラマの傑作です

2018年01月06日 | 映画(た行)
 イタリア映画を観ていると子役の印象が非常に強い作品が多い。例えば、古くには自転車泥棒、ちょっと古くにはニューシネマ・パラダイス、まあまあ古いところでライフ・イズ・ビューティフル。この三作品だけでも、なるほど!と誰もが納得するはずだが、今回紹介する映画鉄道員も子役が大活躍する映画。ちなみに日本映画の鉄道員(ぽっぽや)とは何の関係もない。
 だいたい映画を観て涙を流したい時は犬か子供が出てくる作品をチョイスすれば、結構な確率でドンピシャ。ちなみに俺の場合は映画を観て泣きそうになった時が一度だけあるが、その映画が実はコレ。大げさなシーンは無いが、哀愁漂う音楽のメロディーが涙を誘う。

 早速だが主に頑固一徹な親父と、まだ面積の計算で悩んでいる小学校の低学年ぐらいの子供とのやり取りを中心に、ある家族の悲喜こもごもが描かれているストーリーの紹介を。
 鉄道の運転手であるアンドレア(ピエトロ・ジェルミ)は頑固一徹な父親。その性格が災いして長男のマルチェロ(レナート・スペツィアリ)、長女のジュリア(シルヴァ・コシナ)との仲は良くなかったが、まだ幼い末っ子のサンドロ(エドアルド・ネボラ)とは良き関係でいた。
 ある日のこと、ロクに働きもせずに不良と遊んでばかりいるマルチェロ、結婚前に妊娠してしまうが流産を原因に夫婦仲が悪くなってしまったジュリアのことで悩んでいたアンドレアに更なる悲劇が襲う。自分が運転していた列車に若者が飛び込み自殺、しかもその後にショックで赤信号を見落とし、危うく衝突事故を起こしてしまいそうになる。
 アンドレアは自分の訴えも聞き容れてもらえずに左遷。しかも、労働組合では自分の意見は全く無視され、挙句には自らスト破りを決行して仕事仲間からは孤立してしまう。家庭でも娘のジュリアが不倫をしていることを知って手を出してしまい、マルチェロとも喧嘩。ジュリアとマルチェロは家を出てしまう。ますます酒に溺れ、家にも帰らずに苦悩に陥るアンドレア。しかし、そんな彼に対して変わらぬ愛情を見せていたのが、ほかならぬまだ幼い末っ子のサンドロだったのだが・・・

 戦後のイタリアを舞台に庶民の哀切が観ていて伝わってくる映画。ホームドラマを描いているがここに登場する鉄道員の家族は最初からバラバラ。親父は酒浸りで、すぐに怒り出すような今で言うと古き父親だが、かなりうざい。どこの国でも昔の父親はこんなタイプが多いことに改めて気づかされる。母親は普通にマトモだが、出来の悪い旦那と子供に囲まれて右往左往している感じがある。三人の子供たちだが長男と長女はもう立派な大人だが、前述したようにかなり問題あり。そして、まだ純粋な子供である末っ子が見た目は何の役にも立たないように見えて、実はみんなが一番必要としている存在だったことに観終わった後に気づく。
 この末っ子が居なかったら、この家族は暗~いし、まるで他人の寄せ集めみたいに誰も口を聞かない。本当に子供は宝とは言いえて妙だ。大人たちが思っているより遥かに子供はしっかりしているということがよくわかる。
 音楽は前述したように本当に素晴らしいし、大げさな表現は無いがそれでも感動できる。こういう映画は市民の税金を食い物にしようとする私利私欲にまみれた人間には絶対に理解できない。
 昔の名作と呼ばれる映画が観たい人、子供のひたむきさに大いに感動したい人、何時までも純粋な気持ちを持ち続けたい人、イタリア映画が好きな人、CGばかり使っている映画を観ることに飽きた人等に今回は映画鉄道員をお勧めに挙げておこう

鉄道員 HDリマスター版 [DVD]
ピエトロ・ジェルミ,エドアルド・ネボラ,ルイザ・デラ・ノーチェ,シルヴァ・コシナ「
株式会社アネック


鉄道員 【ブルーレイ版】 [Blu-ray]
ピエトロ・ジェルミ,エドアルド・ネボラ,ルイザ・デラ・ノーチェ,シルヴァ・コシナ
株式会社アネック


 監督は主演も兼ねるピエトロ・ジェルミ。最近の映画では監督、主演を兼ねる人は珍しくもないですが、もしかしたらこの人がその先駆けかもしれません。演じている時も中年男性の渋さが光りますが、本領発揮はやはり監督業の方。本作以外に。刑事わらの男がお勧めです。



 

 
 
 

 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

競馬 中山&京都金杯予想

2018年01月06日 | 競馬予想
 元旦の計は金杯にあり。競馬ファンにはよく使われるフレーズだ。的中したからといって、その年は馬券的中しまくりということにはならないよう気がするが、外してしまうと確かにしばらくは全く的中しない事態に陥ってしまうのは俺の経験上では事実に思う。
 そんな訳で今年は金杯から俺の馬券の予想はエンジン全開でいく。

中山金杯の予想 
ここはなかなかいいメンバーが揃った。明け四歳で昨年のクラシック牡馬戦線を賑わしたメンバーもいれば、超ベテラン牝馬まで。このレースを勝って大きな飛躍を遂げる馬が出てくるか?

 ◎ 17 カデナ
 ▲  3 トーセンマタコイヤ
 ▲  6 セダブリランテス
 △  1 ウインブライト
 △  4 アウトライアーズ
 △  7 ブラックバゴ
 △  9 ダイワギャグニー
 △ 15 ショウナンマルシェ
 ×  2 レアリスタ
 × 14 マイネルミラノ

 俺の本命は17番のカデナ。昨年の弥生賞を勝った時はこれは大物だと思ったのだが、その後の成績が案外な内容。俺の馬を見る目の無さをこのままでは証明してしまうことになりかねない。しかし、今年の俺のテーマが自分を信じること。再度この馬に賭けたい。枠順は大外だし、スローペースになりそうな展開もこの馬には向かない。課題は多くあるが、それでもこの馬の能力がこのメンバーなら一枚上だということを見せてほしい。 
 福永ジョッキーも京都金杯での有力馬よりもこっちを選んで中山までくるのだから、相当この馬にほれ込んでいるはずだ。大外から他馬を一気に差し切ってしまうことを期待したい。

 単穴は2頭挙げる
 まずは3番のトーセンマタコイヤ。例年のことだが中山コースはその馬の適性が問われることになる。よく東京コースで勝ってきて本レースに出走してくる馬が多いが、そんな馬は非常に慎重に考えないといけない。ちなみに本馬も前走は東京コースで勝ってきて、ここに向かってきた。この馬の前走の勝ちっぷりは非常に優秀。降した相手も結構強い馬だ。どうせ東京コースが得意な馬だと思っていたら中山コースも成績は悪くない。むしろスッと好位につけれるレースセンスは中山向きだし、枠順も良いところを引いた。任期はしていないが、単穴候補に相応しい馬はこれだ。

 次に6番のセダブリランテスを挙げる。デビューから重賞を含む三連勝を果たし、休養明けの前走のアルゼンチン共和国杯でもスワーヴリチャードの3着と好走した。まだまだこの馬は奥が深そうだし、実際に前走よりさらに状態も上向きだろう。好位からレースができそうなので更に中山コースで高いパフォーマンスを見せるか。本命馬を逆転する能力はある。
 
 △評価は中山コースが得意な馬を中心にしました。

 買い目 3連単フォーメーション
 1着 17
 2着  1、3、4、6、7、9、15
 3着  1、2、3、4、6、7、9、14、15

 買い目 3連単フォーメーション
 1着  3、6 
 2着  17
 3着  1、2、3、4、6、7、9、14、15           合計 72点



京都金杯の予想
開幕週の一発目のレース。意外にも13頭という少頭数になっただけに、このレースは予想が簡単になった。そのような時に油断をして外してしまうことが多いのだが、今年はしっかり的中させていただきます。

 ◎ 12 ウインガニオン
 ▲  2 ラビットラン
 ▲  5 カラクレナイ
 ▲  7 レッドアンシェル
 △  6 ダノンメジャー
 △  9 ブラックムーン
 △ 11 キョウヘイ
 △ 13 クルーガー

 本命は12番のウインガニオン。陣営から逃げ宣言が飛び出したように、先手をとるのはこの馬。京都コースには良績がなく、冬場も苦手。そういう面では非常に心もとないが、しかし前走のマイルチャンピオンシップを叩いて状態はアップしている。前走はGⅠレースだから大敗と言っても気にしなくていい。逃げ宣言しなくても逃げることができそうなメンバー。開幕週の馬場でペースもこの馬には願ってもないスローが濃厚。舞台設定はこの馬に味方している。ハンデは確かに重いが、今までも57キロを背負って勝っているのだから充分にこなせる。一気の逃げ切りに期待したい。
 
 単穴には3頭挙げる
 まずは2番のラビットラン。衝撃のニュースが入ってきた。この馬を管理する角居調教師が2021年に2月に引退するらしい。その活躍は世界の大きなGⅠレースを勝ち、去年も菊花賞でキセキを勝たすなど大活躍中。まだまだ日本の競馬のみならず、世界のGⅠレースを勝ってくれると思っていただけに驚いた。そんな時には管理馬が勝ってしまうのはよくあること。本馬はその能力も考えると勝てる可能性が高まった。
 昨秋から持てる能力を出し始めた。秋華賞でも鋭い追い込みを見せてくれた。しかし、脚質が追い込み一辺倒なのでスローペースの流れがこの馬には心配。レース振りも大外を回す大味なレース振りなので果たして差し届くか。この枠順で京都外回りコースなら内をすくって差すレースをすれば、馬群さえ捌ければ勝てる可能性があるのだが。人気を集めているが、勝つまでは絶対とは言い切れない。そうは言ってもアッサリ勝つ可能性がある。まあ、これぐらいの評価は必要か。

 次に5番のカラクレナイを挙げる。昨年の桜花賞までは好走したのだが、NHKマイル以降は別馬に変わったかのように急降下。折り合いを欠くところがあるので、走ったり走らなかったりというのはある馬だろう。しかし、昨年の桜花賞はメンバーを見渡してもレベルが高いことがわかるし、豪快に4着まで突っ込んできたレース振りは能力を感じさせる。13頭というのはこの馬には良いだろうし、池添ジョッキーへ乗り替わりも不気味だし、ここは一発があっても驚けない。

 次に7番のレッドアンシェル。前走の勝ちっぷりから本格化の兆しが見える。このレースの結果、内容によっては今年のマイル戦線を大いに賑わす存在になりそうだ。好位に付けられそうなメンバー構成をみるとまずは大崩れは考えにくい。しかし主戦ジョッキーが中山金杯の方を選んでいることを考えると、色々と深読みしてしまう。スローペースでの瞬発力勝負になった時に、どれだけの末脚を発揮できるのか未知数な部分がある。これ以上評価は下げられないが、絶対的な本命と言えるほどの信頼感はない。

 買い目 3連単フォーメーション
 1着 12 
 2着  2、5、6、7、9、11、13
 3着  2、5、6、7、9、10、11、13

 買い目 3連単フォーメーション
 1着 2、5、7
 2着 12
 3着 2、5、6、7、9、10、11、13      合計 70点        



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする