褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 エル・マリアッチ(1992) ロバート・ロドリゲス監督のデビュー作品です

2015年02月26日 | 映画(あ行)
 最近も『シン・シティ 復讐の女神』などでその鬼才ぶりを発揮しているロバート・ロドリゲス監督だが、彼の名を一躍有名にした作品がたったの7,000ドルで制作された監督デビュー作である今回紹介する映画エル・マリアッチ。大した予算がなくても面白い映画を撮ることができる見本のような作品だ。アクション、ギャグ、スピード感、ラテン系の綺麗なオネエちゃん、アホっぽさ等、娯楽映画の要素がふんだんに取り入れられているのが良いのだ。
 ストーリー展開は、たまたまフラフラ~とメキシコの小さな町にやって来ただけの主人公であるエル・マリアッチ(ギター弾きの歌手)が、人違いが原因でギャングが放つ殺し屋から次々に命を狙われて追いかけられてしまう内容。『何で俺が、命を狙われるの?』なんてキョトンとした表情をしながら、とにかく逃げまくる主人公のエル・マリアッチの運の悪さが笑える。
 しかし、運が悪いと言っても、追いかけてくる殺し屋達の頭の悪さのおかげで運良く助かったり、ギターを弾きながら歌を歌うだけが取り得の主人公のはずだが、逆にいざという時には殺し屋たちも顔負けの銃さばきを見せたり、驚くほど俊敏な動きを見せて殺し屋たちを血祭りにあげるような、テキトーな展開が非常に笑える斬新なアクション映画だ。

 ハリウッド映画のような超人的な人間が活躍して悪い奴を懲らしめてスカッとした気分になるような映画も良いが、時にはショボイ奴が活躍して結果的に悪い奴を懲らしめる映画も良いよね~、と思わせるストーリーとはいかなるものか。
 メキシコの小さな町が舞台。刑務所を運良く脱獄したアズール(レイノル・マーティネス)はかつての仲間であり、自分の金を横領した町を牛耳るギャングのモーリシオ(ピーター・マルカルド)が送り込んでくる暗殺者を逆に次々と殺していた。
 殆んど時を同じくして、ギターケースを抱えたマリアッチ(カルロス・ガラルドー)が、この町にたどり着く。チープなホテルで泊まろうとしていると、なぜか銃を持った奴等が自分の命を狙ってくる。町中を逃げまくるマリアッチ(カルロス・ガラルドー)は、女主人ドミノ(コンスエロ・ゴメス)が経営するバーで隠れさせてもらうのだが・・・

 それにしても、マリアッチ(カルロス・ガラルドー)がアズール(レイノル・マーティネス)と間違えられて命を狙われる理由が笑える。顔も全く似ていなければ体形も全く違うのに、なんで人間違いだけの理由で殺されそうになってしまうのか?それは、ここでネタ晴らしをするより映画を観てもらう方が良いだろう。
 そして更にこの映画の面白いところにアズール(レイノル・マーティネス)とモーリシオ(ピーター・マルカルド)の争いにおいて活躍する2人の部下達が笑わせる。こんな馬鹿な部下ばかりいるギャングの組織が本当にあったら、直ぐに壊滅するんじゃねぇ~の!?なんて思わせるほどのお粗末な部下達。しかも、親分に対して忠誠心が全く無いのだから尚更笑えるのだ。そしてアズール(レイノル・マーティネス)の持ち物にも注目だ。 

 最近はすっかり売れっ子監督になってマチェーテシン・シティのヒットシリーズでCG使いまくり、豪華キャスト使いまくりで、やたら無駄な大金をつぎ込んでいるイメージのあるロバート・ロドリゲス監督の映画だが、もう一度本作を撮った頃のハングリー精神を思い出せ!とアドバイスをしたくなる映画エル・マリアッチは、なかなかの快作でお勧めだ

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 監督のロバート・ロドリゲスは前述したヒットシリーズ以外にも、本作の続編に当たるデスペラード,レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラードの2作もお勧め。
 そして逃亡物とホラーの要素を組み合わせたジョージ・クルーニー主演のフロム・ダスク・ティルドーンもお勧めです。

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