褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 モンスター(2003) 実在の連続殺人犯を通して・・・

2011年03月08日 | 映画(ま行)
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 衝撃の問題作というフレーズを時々見かけるが、確かに今回紹介するモンスターは問題作と言えるだろう。とにかく実在した連続殺人犯を描いているし、しかもこの連続殺人犯の描き方が決して必ずしも悪の一点張りではない。むしろ殺人鬼であるはずの女性に対して同情的な部分が見られる。
 実在の女性連続殺人犯のアイリーン・ウォーノスの半生が描かれた映画であるが、この女性の不幸な生い立ち、そして社会の底辺で生きる者に対する酷い仕打ちこの女性は何のために生まれてきたんだろうか僕も連続殺人犯に対して可哀想だという感情を寄せるとは相当頭がおかしくなってきたようだ

 この映画で描かれているアイリーン・ウォーノスは生まれながらにして両親の愛情は無く、8歳の時に性的虐待を受けてしまい、13歳から生きていくために娼婦になってしまう。彼女自身のせいでもないのにいきなり不幸の始まりで、しかもロクな教育も受けられず、まともに働こうとしてもその機会さえ得られず連続殺人犯になってしまったこの女性は果たしてどこで人生のターニングポイントがあったのだろうか?もしかしてターニングポイントは無く、僕には彼女がボロボロになっていく運命だったとしか思えないのだが

 そんなとんでもなく不幸だった?アイリーン・ウォーノスの人生の唯一の光がこの映画では見られる。それは偶然知り合った女性との恋しかし、この唯一の光が彼女を更に転落させてしまうとはときには神様はとんでもなく重い十字架を人間に背負わせてしまうことがあることを実感できるモンスターを紹介します

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松竹


 アイリーン(シャーリーズ・セロン)は人生に絶望していた。今までの人生を娼婦として過ごし、決して誰からも愛される事もなかった。
 彼女は手持ちの5ドルを使い切って自殺する決心をし、バーに入っていくと右腕を怪我しているセルビー(クリスティーナ・リッチ)という若い女性から声を掛けられる。
 アイリーン(セロン)はセルビー(リッチー)から優しくされるが、アイリーン(セロン)にとっては生まれて初めて人の優しさに触れた瞬間でもあった。
 しかもセルビー(リッチー)は同性愛者でもあり、2人は意気投合しやがて愛し合うようになる。

 生きる希望を得たアイリーン(セロン)はお金を稼ぐために再び娼婦に戻ってしまう。しかしアイリーン(セロン)は客の男から暴力を振るわれ、男を銃殺し車と金を奪う

 アイリーン(セロン)はセルビー(リッチ)を誘って逃亡する。最初は2人の逃亡生活も楽しいことだった。アイリーン(セロン)は夢をセルビー(リッチ)に語り、セルビー(リッチ)もすっかりその気になっていた。
 しかし、逃亡生活もお金が尽きてしまいアイリーン(セロン)とセルビー(リッチ)の仲も段々ずれてくる。アイリーン(セロン)は2人の生活を維持するためにまともな仕事を探すが、すっかり娼婦としての生活が身に染みてしまい、学力も無い彼女を雇う会社はどこにも無かった。そんなアイリーン(セロン)がセルビー(リッチ)と暮らすために取った手段とは・・・彼女のもがき苦しむ生き様は映画を観てください


 連続殺人犯であるアイリーンの生き方は許されるべきでは無いけれど、彼女を殺人鬼にしてしまった原因は何かを考えさせられる映画この映画を観て殆どの人がアイリーンという女性に同情するとは思えないけれど、自分の中にある固定観念を振り払って弱者に対する社会を見つめなおす切欠にして欲しい映画。
 ちなみにアイリーンを演じたシャーリーズ・セロンは今ハリウッドで1番の美人女優。アイリーンを演じるためにわざわざ体重を増やして、ブサイクになっていますが恐るべき役作り。しかも実物のアイリーンとそっくりだったのにも驚き。
 そしてクリスティーナ・リッチも演技ではなく本物のレズだと思わせる気合いの入った演技。
 本当にテーマがテーマなだけにスタッフ、キャストが一丸となった真剣な作品作りに感動します

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