脚本・演出が大宮エリー。しかも「ライアーゲーム」や「SP」、ちっとも面白くないのにそれを楽しめないということが楽しめる「33分探偵」と、ひねった作品が多いフジテレビ土曜23時台のドラマなので、とりあえず見逃せない。
ストーリーはある意味シンプル。不動産屋が自分で持つ超高級マンションを格安で貸してあげる。しかし条件があって、不動産屋に選ばれないといけないのと、ルームシェアしなければならないのだ。どうやら不動産屋たちは将来伸びる人間を選んでいるらしい。後は、各賃借人たちの触れ合いやら成長やらを描く(ように見える)
不動産屋がミッキー・カーチス、斉木しげる、我修院達也の3兄弟(おいおい)しかも名前が伊集院松・竹・梅・・・・・・
ルーム・シェアする人たちは水嶋ヒロ(昼間は花屋のバイト、夜はバーテン)、鈴木杏(銀行員)、井川遥(産婦人科医)、渡部篤郎(カリスマ・スタイリストマジマックス)、板尾創路(板前)
とりあえずキャストに関しては水嶋ヒロがバイトしてる花屋の店長らしき女性はちょっと私のタイプなんて言っても誰もきいてくれないか。渡部篤郎のちょっとだらしないスタイリストの演技は上手いと思う。井川遥はづまひとになってからテレビ・雑誌の露出が増えてきた。男性から一言いわせていだければ「あんた色っぽくなったよ」ちなみに彼女が朝日新聞で連載してるコラムの文体が男っぽくてあれはあれでかっこいいと思う。今回の「なぜか看護師が全てイケメンでしかも10人くらいいるのかよく分からない、しかもなぜか患者からため口きかれるのかさっぱり分からない」産婦人科医の演技、意外と彼女に合ってると思った。
では、すごく面白いのかというとなんとも判断に困る。テイストは宮藤官九郎に一見近いのだが、彼の作品は笑う人を選ぶというか、笑えない人しか笑えないギリギリ感が持ち味。大宮エリーはどうだろう?万人がほんのちょっとだけ笑う作品という印象を受けた。つまり、番組が終わった後で「ああたくさん笑わせてもらった」と思うわけではない。三谷作品や宮藤作品ではあることなのだが。
では、つまらなかっかたと言うとそうとも言えない。そもそも何が言いたいのかよく分からないストーリー、何が詰まっているのかよく分からないストーリーだけどたぶん何かが後で出てくるんだろうと予感する。ので、たぶん今後も見てしまうだろう。
今日の教訓
Room Of King
王の部屋
Hair Of King
王のヘア