先日バスに乗った。
優先席近辺で立っていた。
目の前には小学校3年生くらいの女の子が座っていた。
私は本を読んでいた。
すると、彼女は席を立ち、満面の笑みで私に、
「どうぞ」
席を譲ってくれたのだ。
おお。
ちょうど疲れていたのでありがたい。
おじょうちゃん、ありがとうね。
あめでも食べるかい?
ってんなわけない。
嗚呼。生まれて初めて席を譲ってもらってしまった。
いや、正確に言うと、
席を譲ろうという意思を、生まれて初めて他人から示してもらった。
席は譲るものであって、譲られるものではなかったのに。
そのちびまる子ちゃんからすると、
私はおじいちゃんに見えたのだろうか。
明日からは
入れ歯もぐもぐさせたりとか
なにかっつうと、戦争中はな~とか言ってみたりするほうが
ビジュアルとマッチするだろうか。
ドラマ「最後から二番目の恋」の中井貴一と小泉今日子の加齢なるやり取りを観ながらあらためて思う。
このドラマは面白いよ。
電車の中で初めて座席を譲られたらしき
女性を見かけたことがあります。
「えっ!あの、、私?、、あ、あの、、
ありがとう、、、え?、、え?、、あの、、」
と大変うろたえておられました。
気の毒に思いつつ人ごとでなく
その日がくるのが怖いですね。
「まだ一度も席を譲られたことが無い」
が自慢になる世代突入かもしれんです。
その人はけっこうきれいでオシャレな人でした。
高校生の時に、鎖骨を骨折して、ギブスしながら通学していたのですが、
その時に、地下鉄内で席を譲られたことを思い出しました。
また、いつだったか、20歳ぐらいの若い男性に
「席譲ってください」と頼まれたことも思い出しました。
乗り物酔いしてしまったのか具合が悪そうでしたね。