頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『紳士と淑女のコロシアム「競技ダンス」へようこそ』二宮敦人

2020-06-30 | books
「最後の秘境 東京藝大」の著者が振り返る自らの大学生活。一橋大学競技ダンス部での狂乱の四年を回顧する。技術的なことや、パートナーを固定で決められてしまうこと、大会の悲喜交交などが熱い。

知らないことが多く、面白く読んだ。監督やコーチのいる運動部とは違って上級生が後輩を指導する。高校生は、野球部やサッカー部がどんな風かは想像できるだろうし、チャラチャラ系のスポーツサークルまた同じ。しかしかなり真剣にやってる文化系サークルのことはなかなか分からないだろう。大学生活のことを知りたい人にとってもオススメ。

しかし濃厚な熱さに胸焼けしそうにもなる所もある。読んでも、ダンスをやりたいとは微塵も思わせないのはスゴイ。楽しそうというよりむしろ苦行のように感じた。

 
今日の一曲

海外でいわゆる日本の「シティ・ポップ」が人気だそうだが、よく名前が出てくるのが竹内まりやの「プラスティック・ラブ」 山下達郎によるカバーで。


では、また。
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