明治時代、和歌山に生まれ、同志社や海外で学び、新宮で医院と食堂を始め、社会主義者となり、大逆事件(幸徳事件)で処刑された大石誠之助の伝記的ドキュメント小説。
幸徳秋水や与謝野鉄幹などの聞いたことはあるけれど詳しいことは知らない人の描写や、明治という時代の雰囲気を教えてくれてとても面白かった。桂園時代として桂太郎と西園寺公望が交互に首相をしていたことは知っていたけれど、その裏にいた山県有朋が社会主義をアホみたいに弾圧していたことは知らなかった。
しかし巻末に参考文献がない。読者に、こんな本を読んだらいいよと教えてあげる「親切」な心だったり、自分の著作はこういう文献を参考にさせてもらいましたという「尊敬」の心が参考文献を挙げされると思うが、その両者に欠けているのだとすればすっごく残念。
今日の一曲
Tracy Chapmanで、 "Baby Can I Hold You"
では、また。
Tracy Chapmanで、 "Baby Can I Hold You"
では、また。
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