頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『棺の女』リサ・ガードナー

2017-01-25 | books
ボストン、D.Dは刑事。フローラは7年前に拉致監禁事件の被害者になった。1年以上監禁され、そして生還した。フローラはまた拉致されそうになるが、相手を殺した。そしてフローラはまた拉致され監禁されることになった・・・ 別の事件を追っていたD.Dはその事件とフローラの事件の関連に気づき、フローラの行方を追う。彼女は見つかるのか、監禁されている間、フローラは何をしていたのか・・・

これはこれは。大収穫だった。

刑事とフローラの視点双方から描かれる。刑事側からはストレートな捜査が描かれるのだけれど、フローラの側は必ずしもストレートな被害者の視線とは限らない。

そしてフローラのことは、FBIの被害者支援スペシャリストが詳しい。彼から話を聞いていくうち、事件が展開していくうちに、真実が明らかになる。

意外な過去とおぞましい過去。のけぞるしかない。

棺の女 (小学館文庫)

今日の一曲

原題はFind Herということで、Simon & Garfunkelで"For Emily, Whenever I May Find Her"



ファインド・ハーしかおおてへんやん。では、また。
コメント    この記事についてブログを書く
« 店名にツッコんでください150 | トップ | 『コンビニ人間』村田沙耶香 »

コメントを投稿