「神様のカルテ2」夏川草介 小学館 2010年
「神様のカルテ」の続編。
92歳の仲の良い夫婦、糖尿病なのについ食べてしまう男、上司が重病、相変わらず忙しい本庄病院の内科医栗原。今回は大学の同級生が東京の大学病院を辞め本庄病院へ来たことと彼の様子がおかしい、というエピソードが中心に。
第一作と同様に、ほのぼのとした文体に、過酷な医療現場。そのギャップがいい。密かに栗原の妻ハルさんが私の理想の女性だったりする。
そして278頁で明らかになるラストの仕掛け。いいなあ。こういうことをしてあげたいとまで思う人が身近にいたり、あるいはしてくれる人が身近にいたり。すれば生きるということはずいぶんといい味がするのたろうなあ。うんうん
やっぱり映画化されるそうで書店で山積みになっている。櫻井翔君は原作よりかっこよすぎかと思うけれど、映像になればまた色々観る楽しみがある。ハルさん=宮崎あおいはハマリ役のように思う。
「苦しいお酒はイチさんの分まで飲みます。おいしいお酒は、イチさんと一緒に飲みます」(259頁よりハルの台詞を引用)
ああ。ハルに言われたい。
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おひさしぶりです。
そのA病院には、栗原のような医者がいましたか?
検査を受けたとは、大丈夫ですか?大事でないことを祈ります。
先日私が検査を受けに行ったA病院がイチさんの勤務されていた「本庄病院」だと思います。
公開が楽しみです。