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『黙殺 報じられない"無頼系独立候補"たちの戦い』畠山理仁

2018-01-12 | books
都知事選によく出ているマック赤坂など、いわゆる「泡沫候補」に迫るドキュメント。なかなか面白かった。

著者は、例えば先日の都知事選なら、メジャーな候補の小池百合子、増田寛也、鳥越俊太郎だけじゃなく、立候補者たち全員を平等に、メディアは扱うべきだと言う。

確かに、3候補者以外の主張なんて何も聞いたことがなかった。同じ供託費を取られるならば、同じような扱いをすべきだとは正論だ。

しかし、政見放送で、放送禁止用語を連呼しようとしたり、都庁の前で、「レンホー、インポー、チンポー!」と叫ぶ男のような、「ヤバイ」人ばかりが紹介されており、こういう人たちを、ちゃんとメディアが追っかけるべきなのか、ちょっと考えてしまった。

大政党が支援しているからといって、きちんと政策が練られているとも限らないし、少なくとも立候補の段階では等しく候補者を扱うべきだろうと思う。

マック赤坂のような、「キテレツ?」な人をちゃんとメディアが報じるようになると、選挙はどうなるのか?普段選挙に行かない人が、何となく面白いという理由で、いわゆる泡沫候補に票を投じるかも知れ無い。それ自体はいいことでも、悪いことでもないのだろうけれど、ただ、「どうせ○○が勝つんだろう」と考え選挙に「諦めていた」人たちや、「面白いじゃん」と思う人たちが投票するようになり、投票率が飛躍的に増えるかもしれない。それは、たぶんいいことなのだろう。

面白くも何ともない、大政党が公認する候補者や、無所属だけどメジャーな候補者よりも、泡沫候補の言い分の方が聞く価値はあると思った。

黙殺 報じられない“無頼系独立候補

今日の一曲

Charisma.comで、「アラサードリーミン」


では、また。
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