映画 WENDY AND LUCY
西へ西へと愛犬ルーシーと旅するあたしはウエンディ。金はない。車は壊れる。姉に電話しても冷たい。でも目指すはアラスカなの。ルーシーにごはんをあげたいの。でもお金がないからスーパーで万引きしたらつかまっちゃった。でも警察呼ぶことないじゃない。あールーシーを入り口につないだままじゃない。もー。え?戻ってきたらルーシーがいない!ルーシー!ルーシー!どこ行ったのー!
いやいや。テッド・チャンの「あなたの人生の物語」で山岸真さんが解説を書いているのだが、そこでチャンによる本文が女性文体なのでそれを真似て書いておられたのが凄く印象的でやっとそれをここでパクる事が出来た。
んなことどうでもいいか?そうか?
カンヌでは絶賛されたそうだが、たぶん日本で劇場公開はされていない本作。ロードムービーのようでそうでもない。というのは、アラスカを目指しているわりにオレゴンのある小さな街から出ないのだ。
だからと言ってつまらないわけでもない。すごく面白いというわけでもない。面白い面白くないというより、淡々としていて妙にドラマティックでないのがいい。そして主演のミシェル・ウィリアムズの演技が凄くいい。やや精神的にフラジャイルな彼女に心配するような感情移入をしてしまう。反社会的でヒッピー的な人と他人に迷惑をかけない可哀想な人の間のギリギリを演じていてそれがなかなか。人と人の間だから人間なのか。
家で映像を見ると言ったら(こう見えても大画面のテレビで見ているのだ。似合わないだろう)録画してある大量のドラマばかり。BBCのspooks(MI-5)は観るのがもったいないほどの超高質なドラマ。これは本当に凄い。毎日これが更新されていれば他に何も観なくても私は文句は言わない。他にはCSIのマイアミ、BONES、グレーズ・アナトミー・・・など。24のシーズン7の20話ぐらいまで観た。このシーズンは凄く面白くなったりつまらなくなったり乱高下している。
たまにこんな風に映画を観ると新鮮である。映画館で映画を観ようと思ったら意外なほど映画館で観たいと思う映画がなかった。映画館のせいじゃなくてそう思う私のせいなんだろう。
↑Amazon.comの画像である。co.jpでは売ってないようだ。
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