アイはシリアで1988年に生まれた。アメリカ人の夫と日本人の妻の夫婦の養子になり、ニューヨークにやって来た。父親の仕事の関係で、中学から日本に住むことになった。勉強のできるアイは内向的で、いつも考えてばかりいた。そして高校に入ると、数学教師は言った。「この世界にアイは存在しません」 虚数のiは存在しないということらしい。この言葉と自分自身を重ね合わせてしまう・・・ そして、世界中で起こる、災害などで死ぬ人のことをいつも考えるようになってしまった・・・ 大学入学、親友、そして恋・・・
ううむ。さすが西加奈子。相変わらず加奈子節が炸裂している。
まず、何がテーマだか説明できない。(それがいつもの加奈子)
でも西加奈子が何を訴えかけようとしているかは、ひざひざと、いや、ひじひじと、間違えた、ひしひしと伝わってくる。
強烈な「アイデンティティ小説」とでも言えばよいだろうか。あるいは、「罪悪感小説」だろうか。ある程度、女性だからこそのアイデンティティという部分はあると思うので、男性でも誰でも感じるアイデンティティの喪失問題じゃないし、また普遍的に誰でもあ感じる罪悪感とも違う。ある種の特殊な人間たちが抱える問題を浮き彫りにしている。
西加奈子の小説は、「いつでも、だれでも、どこでも」あり得るような普遍的な事件や人物や状態を描くのではなく、ある種「西加奈子の脳内以外では絶対にないだろう」ような話が描かれる。まるでピカソやゴッホの絵のように。
それがいいのだ。
今日の一曲
「アイ」で始まるタイトルの曲。尾崎豊で、"I LOVE YOU"
尾崎豊って全然好きじゃなかった、現役だった頃。何だか新興宗教の教祖様みたいで、信者たちが持ち上げてるような感じだった。だから全然曲をちゃんと聴く気になれなかった。それからしばらくしてからちゃんと聴くようになったら、何という才能が亡くなったんだろうと思った。それから聴き、そしてカラオケで歌うようになった。では、また。
ううむ。さすが西加奈子。相変わらず加奈子節が炸裂している。
まず、何がテーマだか説明できない。(それがいつもの加奈子)
でも西加奈子が何を訴えかけようとしているかは、ひざひざと、いや、ひじひじと、間違えた、ひしひしと伝わってくる。
強烈な「アイデンティティ小説」とでも言えばよいだろうか。あるいは、「罪悪感小説」だろうか。ある程度、女性だからこそのアイデンティティという部分はあると思うので、男性でも誰でも感じるアイデンティティの喪失問題じゃないし、また普遍的に誰でもあ感じる罪悪感とも違う。ある種の特殊な人間たちが抱える問題を浮き彫りにしている。
西加奈子の小説は、「いつでも、だれでも、どこでも」あり得るような普遍的な事件や人物や状態を描くのではなく、ある種「西加奈子の脳内以外では絶対にないだろう」ような話が描かれる。まるでピカソやゴッホの絵のように。
それがいいのだ。
今日の一曲
「アイ」で始まるタイトルの曲。尾崎豊で、"I LOVE YOU"
尾崎豊って全然好きじゃなかった、現役だった頃。何だか新興宗教の教祖様みたいで、信者たちが持ち上げてるような感じだった。だから全然曲をちゃんと聴く気になれなかった。それからしばらくしてからちゃんと聴くようになったら、何という才能が亡くなったんだろうと思った。それから聴き、そしてカラオケで歌うようになった。では、また。
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