「北帰行」佐々木譲 角川書店 2010年(初出本の旅人2007年6月号~2009年7月号)
ロシア人娼婦を暴力団組長が殺してしまう。敵討ちにロシアから送られてきた凄腕の女殺し屋。彼女をアテンドすべく日本人ガイドが。日本人暴力団VSロシアマフィアという単純な図式には当てはまらない闘いそして逃避行。
いやいや。途中でなんだかつまらなくなって何日か放っておいた自分がよく分からない。単に自分の調子の問題であって本作とは無関係である。3分の2くらい読み進んでいくと、だいたいこの物語がどこに落ち着いていくか予想がつく。その予想が100%裏切られるわけでもないけれど、予想とは全く違うラスト直前の事態に胸が焦げた。
基本的にはターニャという殺し屋と卓也というガイドによるアテンドのエスカレートしていく様と彼らを追いかける藤倉というやくざが中心になるが、何気なく絡んでくる脇役たちと、逢坂剛の「兇弾」と共通する、<どうしてこのネタでこんなに面白いのか分からない>状態が似ている。
佐々木譲のここ数年の作品にはハズレがないと本当に思う。
なお、私が読んでいた「北帰行」を見て、友人が「ほっけこう?」と読み笑ってしまった。
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警察小説最近よく眼にしますね。
どうしてでしょう?
トリックがメインの本格ミステリが多く書店にあったり、
サイコ・スリラーが流行ったり、リーガル・スリラー、
「泣ける」小説だらけだった時期もありましたっけ。
単なる偶然かも知れませんし、誰かの作品が売れたから
そのジャンルに多くの作家が押し寄せてきたからかも知れませんね。
斉藤和義に詳しいわけではないのですが、
不思議なオーラがある人です。
私も佐々木譲さんを読んだばかりです。
『笑う警官』を読みました。
最近警察小説を描く作家さんが多いですね。
警察内部ってそんなに描きたい所なんでしょうか。
佐々木さんは直木賞を受賞されたので気になって読んでみたんです。
読書してると、いよいよ来たな~~~ってなる瞬間がありますよね。
そこからはイッキに読み進めます。
そこまでは我慢も必要?(笑)
迷い無く同僚を信じるS刑事に清々しさを感じました。
余談ですが、先日「斉藤和義」のライブに行ってきました。
『いい男だなぁ~』と弾むように家路に着きました^^
私、コチラでブログはやってないですが怪しいものではありません(笑)念の為^^