なぜ突如として読んだかと言うと、近所の貸しマンガ屋が1冊30円のキャンペーン中だから。30円X31=1000円にも満たない。またなぜSLAM DUNKかと言えば、①未読である②評判がいい③既に完結している④ある程度の量がある からである。
これもまた読んだ人がすごく多いだろうからストーリーは割愛。神奈川県立湘北高校バスケ部が神奈川県を突破してインターハイ2回戦までを描く。以上。
最初はそれほどのめり込めなかった。私が90年代以降のマンガから離れてしまった理由の一つが特に少年マンガで喧嘩とか不良を扱う作品が増えすぎたことがある。少しならいいけど、いくらなんでも多すぎる。それが最初スラムダンクでも同じように思えた。しかしながら桜木花道という元不良がバスケに目覚めていくプロセスを描いているので、後になってこれも必要なことだと納得できた。しかし何より彼らが強くなり勝ち進んで行くうちにどんどん面白くなっていく。ラストがまさかああいう終わり方をするとは。上手い。実に上手い。
私がもし小学生のときにこれを読んでいたら間違いなくバスケ部に入っていたと思う。それで人生が変わっていたかは分からないけど。多くの男の子の人生を変えたとすれば凄いマンガである。マンガでも映画でもドラマでも音楽でも、本当に力を持つ作品はその作品に触れた者の人生を変えてしまうのだ。
私はバスケットは全くやらないが、NBAのテレビ観戦に何年か夢中になったことがある。生のNBAは見た事がない。機会があったのに渋滞してステープルズ・センターに間に合わなかったのだ。もしかするとスラムダンクという名前を知っていても読まなかったのはNBAの試合を超えるマンガなんてあるわけないと思ったからかも知れない。当時シカゴ・ブルズ全盛時代で、ユタ・ジャズとの死闘とかイースタンカンファレンスの準決勝だったっかインディアナ・ペーサーズとNYニックスの忘れられない試合などなどなど。私は常に判官びいきな男なので、アンチブルズとなりニックスを応援していた。しかし自分の環境がテレビ見てる場合じゃなくなってしまったり、お気に入り選手が移籍しているうちにお気に入りチームがなんだかよく分からなくなってしまって、結局もう何年もNBAの試合を見なくなってしまった。そう言えば、NFLも最近見ていない。今はまっているのは自転車ロードレース。スカパーでジロ・デ・イタリアを今やっている。あの、マイケル・ジョーダンを越えたと言っても過言ではない自転車界の神様、ランス・アームストロングが今期参戦している。ランスの姿を見るだけでちょっとうるうるしてしまったのは私だけではあるまい。しかしランスはウエイトオーバー気味。それとアスタナが給料支払いストップしたりしてチームとして機能していない。だからライプハイマーが表彰台に昇れない。Yちゃんは、イケメンダンディのディルーカを応援しているそうだが、私はラボバンクのメンショフを応援している。
おっとどんどん余談という穴に落ち込んでしまった。スラムは少年ジャンプ連載だから=小学生でも分かるマンガだから→大人の鑑賞には堪えられない なんてことは全くない。相変わらず「マンガだけしか読まないんじゃダメでしょ」主義者であることには変わらない。やっぱりマンガは読むのは楽である。でもすごくいい作品もあるし、たまには読んでいきたいものだ。
本は知に訴えかけ、マンガは情に訴えかける と言ったら言い過ぎだろうか。
ちょっとだけ話を戻して、湘北のゴリこと赤木が高校1年、2年のとき同じチームメイトにウザがられたのが非常によく分かる。私自身学生時代に同じような境遇にいたからだ。だからこそ、天才桜木花道やジャニーズ系流川よりも赤木にシンパシーを感じた。続編のスタートを心より望む。
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