頭の中は魑魅魍魎

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『小倉昌男 祈りと経営 ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの』森健

2017-07-27 | books
クロネコヤマトの宅急便のヤマト運輸。社長の小倉は、規制で縛ろうとする運輸省と闘い、優れた経営者として、広くリスペクトされている。そんな小倉は私財を46億円も障害者の福祉に寄付をしている。なぜ多額の資産を障害者のために使ったのか・・・

宅急便ビジネスのことばかり書かれていると、ビジネス書になってしまい、それはあまり読みたくない。(過去にかなりビジネス書を読んだのでもう読みたくない。)本書ではビジネスの話は最小限にして、小倉のプライベートにスポットライトを当てている。

早くに亡くなってしまった奥さん。我が儘な娘。その辺りに謎がありそうだ。

仕事では順風満帆(いや、逆境にあったこともあるけれど、その辺はいいじゃないの)、しかし家庭では逆風吹きまくり。仕事では論理の人なのに、家庭では論理の埒外の人。なんだかすごくシンパシーを感じてしまった。

小学館ノンフィクション大賞の受賞作。単なるビジネス本だか、成功の本だかという先入観を捨てて、読み耽るべし。

小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの

今日の一曲

このコーナー、本当にネタがない。ずっと前からネタが枯渇している。藤原さくらが、歌うaikoの「花火」



aikoが歌う真っすぐな女の子の感じも悪くないけれど、こんな風な内向的(?)な歌い方もグッとくる。では、また。
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