成功した外食チェーンうめもりの社長梅森は、銀行に騙され全てを失った時に築地の仲買人たちに助けられた恩を忘れていなかった。その音頭をとってくれた桶増がビルを買ってくれと言う。テナントが入らない麻布のビルを。金沢の老舗料亭万石の料理人ジュンペイは、店主から娘がイタリアンの店を出したいと言われ困っていると相談される。女子大生由佳は就職で悩む。米系企業から誘いがあったが被災地で頑張っている親を捨てることになってしまう。うめもりでバイトしていると…
いやいやいや。こりゃ面白かった。ベリー面白かった。
外食産業のノウハウや、(私の大好きな)デパートの物産展の裏側、不動産業のインチキ等蘊蓄が面白い。だけでなく、人物描写もストーリー展開もラストもある種の理想の小説の形だった。
今日の一曲
昔、なんて美しい声で、恐ろしいことを歌うんだろうと慄いた。竹内まりやで、"September"
では、また。
昔、なんて美しい声で、恐ろしいことを歌うんだろうと慄いた。竹内まりやで、"September"
では、また。
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