福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

心の重み

2016-02-13 07:40:21 | 日記
牧師さんのご相談日。
以前から、一度伺いたと言っておられたかたが、ご家族の付き添いでみえる。
ところが、カンジンの牧師さんがみえない。
30分経過してしまい、焦りつつ電話。
留守電の音声が無機質に流れる。
念のためと伝言を入れる。
気持ちが通じたのか間もなく牧師さんがみえたが、結局、お忙しい日でと、後日に。
もともとご相談者は、お知り合い。
少しでも、お気持ちが楽になられるようにと、改めてお話を伺う。
その心の重荷は、現代医学では、まだ、解決の途は、示されていないこと。

お話を伺いながら、ふっと、思い出したことがあった。
亡くなった母が、耳の聞こえが悪くなったことを嘆き、80をこえても手術をしたいと希望していた。
十分には、その気持ちを汲む気持ちのないまま、80代の手術はやめるように・・とワタシは、言ってしまった。
結局、母がつけていたという闘病日記というものも、読むこともなく、見送った。
95歳だった。
70の坂を上り始めて、やっと、見えていた・・つもりの、晩年の母の姿と言葉の中に、見えていない言葉と思いがあったことに気づき始めた。
いや~~、悪かったなあ・・の思いばかり。
母の希望のままに、させてやればよかった・・そればかり。

昨日の相談者の唯一最大の希望は、iPS細胞での回復。
冷静な頭は、もっと、世の中には、難病のみなさんがおられる。
なんとか過ごされている今を、大事になさればいいんじゃないの・・と、つい。
でも、違うちがう。
思いには、寄り添わなくてはいけない。
母と同じ失敗を繰り返していては、いけない。
少しでも、お心の重みが軽くなるように。




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