福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

マニュアル

2012-02-06 05:18:59 | 日記
介護保険事業者関連の講演にでかける。
フォーマルサービスの世界。
3・11被災地の混乱を通して日常の活動を振り返るという内容。

事業者として地域で活動をするには、マニュアルは大事。
集団の動きと意思を統一しなければ、事業者として成り立たない。
しかも、いつ起こるとは予測もつかない災害時の場合は特に・・
これは常識ですよね。
上に立つ者は、常に、マニュアルは頭にあり、指示も出す。
下で働く者は、指示に忠実であろうとする。
ところが、その指示系統が、様々な悲劇を生んでいく。

講演の中での結論は、
まず、自分自身の身の安全を第一に。
それが確保された時、傍らのかたの手助けを・・と。
それぞれの身の確保ができれば、全体の安全の確保が増す・・と。
人間は生き延びる・・という本能を持つ。
その感覚にまかせて・・と。

契約時に、ヘルパーは、緊急災害発生時には、利用者宅から退去します・・という一項をいれた事業者もあるという。
被災地には、いたるところ懸命な働きがあり、笑顔があると。

3.11の時、ボラさん二人とワタシが福祉亭に。
その時の情景が、折々脳裏をよぎる。
一番に外に出た男性ボラさん。
極度の恐怖感の目をされ、だた行ったり来たりされていた女性ボラさん。
ご利用者は、揺れがすぐに終わるのかどうか・・と、見計らいながら、ゆっくりだったり、あわてたり、外に出られていかれた。
ワタシは、クッションを頭に、出てくださいと言い、どこを押さえればいいのか、あすこか、ここか・・混乱の中で、グラス棚を押さえていた。
この場面を思い出すたびに、福祉亭の緊急時の体制づくりと、ボラさんの動きというものを嘆き、実は、グチっていた。

でも、講演の内容は、福祉亭の、てんでバラバラにいち早く逃げる・・で、よかったと、教える。
マニュアルをもたない福祉亭でよかった・・と。
そういえば、TVでも、小学生に常日頃から、てんでバラバラに逃げると教えていた学校のことも放映されていた。

いや~~衝撃です。
でも、昼食時のご利用が多い時だったら、どうする?
目のご不自由なかたもおられる。
今後4年の間に70%の確立の首都直下型ですよ~~
コメント
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