ちょっと危なっかしい気がするのは私だけだろうか。「アベノミクス」とかの金融緩和と円安誘導、それに乗っかって登場した黒田日銀の前代未聞の量的金融緩和とそれに伴う超低金利。これまでの日銀の小出し的な金融策でなく、黒田総裁言うところの「必要な政策は全て講じた」。これに金融市場は沸きに沸いている。私には長い間の閉塞感からの反動が加わって市場が舞い上がった反応と映る。冷静さを欠いている。確かに米国経済に復調の兆しはある。しかし、それとてもキプロス―EUの不安材料がある中で確信は持てない。日本の円安期待の景気見通しはまだ心許ない。現況は景気の裏付けのない株価高騰・・・失速の懸念が拭えないが、「打てる手は全て打った」と言っているので、もう軌道修正の道はない。日本発世界同時不況の引き金にならなければ幸いである。
前号のブログの「国民栄誉賞w受賞」で書き加えたいことがあったのだが、ここで追補しておきたい。長嶋茂雄氏に関する思い出である。私は家に同居していた叔父に小学生の頃から後楽園球場でのプロ野球の観戦に連れて行ってもらった。その頃の巨人は川上、与那嶺、ピッチャーではまだ別所、大友などがいた。中学は後楽園球場とそう遠くはなく、学校近くの読売新聞販売店では販促用に後楽園球場の内野自由席の招待券をくれたので、時々はそれをもらって学校の帰りに観に行ったりした。長嶋が東京六大学から鳴り物入りでプロ野球にデビューした年は私は中学3年だったが、その開幕戦の2日目のダブルヘッダーを後楽園で観戦した。前日の開幕初戦は野球史で語り継がれる国鉄スワローズ金田正一との対決で4打席4三振を食らった試合である。長嶋はその翌日の開幕第2戦でプロ初安打を放った。確か右中間の二塁打だったと思うが、私は3万人の観客とともに長嶋のプロ初安打をこの目で見た。ダブルヘッダーの第二試合では金田がまたリリーフで登板し、長嶋を5連続目の三振を奪った。あれから半世紀以上が経ち、後に「ミスター」と呼ばれ国民栄誉賞にも選ばれる長嶋のプロ初安打を見届けたことが思い出に残る。因みに、後楽園(のち東京ドーム)の巨人戦の入場券はプラチナチケットとも言われ、新聞販売店で招待券を配っていたなんていうことは今では想像すらできないだろう。長嶋人気で招待券はなくなったものと思う。
[今日の花]
セイヨウタンポポとヒメオドリコソウ イカリソウ ツリガネスイセン
ニリンソウ バイカムラサキケマン サルビア
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます