”春の甲子園”、選抜高校野球は今日決勝戦が行われ、埼玉の浦和学院が初優勝してたった今13日間の幕を閉じた。決勝の相手は愛媛・済美高校。前評判の高いエース安楽投手を打ち崩しての優勝であった。安楽投手は期待通りの活躍を見せたが、それまでの4試合完投の疲れが出て決勝で力尽きた。今大会は昨年春夏連覇をした大阪・桐蔭高校の藤浪投手や、夏の大会で初戦の22奪三振をはじめ4試合で68三振を奪った神奈川・桐光高校の松井投手のようなスーパーヒーローは出なかった。
話題変わり、「ミスター」こと長嶋茂雄氏と「ゴジラ」松井秀喜氏が揃って国民栄誉賞を受賞するとのことである。5打席連続敬遠フォアボールで甲子園をどよめかせた松井選手をドラフト会議の抽選で引き当てたのが当時の巨人長嶋監督であった。以来松井選手が巨人の主砲となり、さらにアメリカ大リーグで活躍するまで長嶋氏は松井氏の師であり続けたらしい。両人ともその存在感は受賞に値すると思うが、そんな師弟の2人を同時顕彰することは粋な計らいである。報道によると、安倍首相が松井氏の現役引退を機に受賞を思い立ち、これまで受賞していなかった長嶋氏もこれに合わせてW受賞にしたとのことだ。誰でも知っているように、国民栄誉賞は王貞治さんがホームラン世界新記録を樹立した際に出来たものだが、プロ野球人としてはその後衣笠雄氏以来四半世紀の間受賞者がいなかった。
今年の受賞者は先の故横綱大鵬と合わせてこれで3名になり、少々大盤振る舞いの気がしないでもない。3名とも国民的な人気があることでは良しとするが、選任者は時の総理大臣であり、人気取りのバブル表彰にはしないで欲しいと願う。
[今日の花]
ナガバタチボスミレ(長葉立坪菫) カタクリ(片栗)
ミツマタ(三椏) アカバナミツマタ(赤花三椏)
ハナズオウ(花蘇芳) イヌシデ(犬四手)
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