それは正に意気揚々、得意満面の行進であった。昨日(9月3日)北京で行われた『抗日戦争勝利70周年』記念の軍事パレードである。 中国にとって「にっくき日本をやっつけ、今また世界の大国になって日本にも勝った」ことを誇示するようなパレードであった。
この日北京中心部では戒厳令が敷かれ、空港も一時閉鎖されるというので、私はこの日予定の帰国を1日延期する羽目になり、今日先ほど帰宅したところなのだが、そのお蔭?でパレードを市内のシャレたショッピング・モールのスクリ-ンで中国中央放送の生中継を観ることができた。スクリ-ン前では20人くらいの人たちが天安門前の大通りで繰り広げられる光景を見入っていた。その中に日本人が1人いることは知る由もないであろうが・・・。
高揚感に浸る人もいただろうけれど、抗日戦争勝利を謳うパレードとあれば親中派と言える私の心中はやはり穏やかではない。ところで私はわざわざこのパレードを見に行ったわけではない。8月27日のブログに書いたように日本語の教え子たちを2年ぶりに訪ねて回る旅行でのことだったが、それについてはこれから何回かブログに綴ってみたいと考えている。
この日の北京案内役の教え子のTさんは淡々と見ていて、特段何の感慨もないようだった。さらにこのあとお会いした元主任教師のL先生との話でも感動の気配は見られず、むしろこの日の青空に対して、政府は国家的イベントに向けてのみ大気汚染対策(自動車の規制や工場排気の規制など)を行うことに対して不満を漏らしていた。この2人は親日派なので一般人の感覚とは違うかも知れないが、それでも市井の人の考えの一端を見たような気がした。 帰宅したばかりの速報として投稿する。
行進の模様を伝えるスクリーン スクリーンに見入る人たち
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます