フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

 [中国で日本語教師]再投稿・北京編#19―五輪後の高揚感 

2016-09-26 20:42:59 | 日記

   2008年の北京オリンピックは8月8日に開幕し24日に幕を閉じていて、私はその6日後に北京に入った。
   当初日本留学班の生徒達の話からは「中国はまあよくやったのではないか」という程度の雰囲気しか伝わって来なかったのだが、その後北京市街に出かけてみると、至るところに「同一个世界 同一个梦想(ONE WORLD  ONE DREAM)」というオリンピック・スローガンの大きな看板やステッカーなどが非常に目についた。まだオリンピックは終わっていないのか?と錯覚するほどである。
   さらに、オリンピックのオフィシャル・グッズの売り場が何か所もあって、店はどこも多くの客で熱気を帯びていた。生徒の一人リー君の親が、”北京の銀座”王府井でオフィシャル・グッズのライセンス販売をしているというので、リュウ先生らと一緒に店を訪ねた。我々には特別に割引してくれるようなので、リュウ先生が日本への土産にどうかと盛んに勧めるのだが、「日本人にとっては北京五輪のバッジ、メダルやら飾り物などは何の記念にもならないから」と買い渋っていると大変怪訝そうに、「こんなに貴重な記念品が何で欲しくないの?」と言う。インテリのはずのリュウ先生にしてそれである。北京市民というか中国人にとって五輪に対する思い入れはそれほど熱かった。
   競技の主要施設が集まっているオリンピック公園が、国慶節(10月1日)を挟んだ7連休中に一般招待者に公開され、リュウ先生のご主人がその招待券を入手してくれたのでご家族とともに参観したが大変な人出であった。

   五輪や万博やW杯サッカー開催などの国際的な檜舞台で、日・韓にさえ遅れを取り続けて来た中国が、世界の仲間入りを果たした、見事に成功させた、世界にまざまざと見せつけたぞ、という高揚感にまだ浸っているように思われた。
  ただリュウ先生の話では、開会式の模様は日本では華やかなイベントを前面に中継放送されたが、中国のテレビでは頻繁に胡錦濤主席やら各国首脳の姿を映していて、政治的なアピールが色濃かったようだ。後にアメリカの放送のVTRを見て「こんなに素晴らしい開会式だったのに、中国人(の視聴者)が知らないで外国の人の方がちゃんと見られたなんておかしい!」と憤慨していた。五輪が政治に利用された一面を示すものだ。

   また、当局は五輪反対テロなどに対する厳戒態勢を敷いていたが、閉幕後も市中心部には制服警官の姿が多く見られ、主要な施設や地下鉄の全駅ではX線手荷物検査が行われていた。五輪後にパラリンピックが開催されていたせいもあるかもしれないし、地下鉄や列車の駅での手荷物検査は今でも日常的に行われているのだが・・・。 

     
 繁華街では中国選手活躍の写真パネルに見入ったり記念写真を撮る人たちが

       
     広い広いオリンピック公園と大勢の見学者  施設は「鳥の巣」(左)と水泳競技場(右)

 

 

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待ち遠しい白内障の手術/中国のタクシー

2016-09-26 17:18:45 | 日記

   今日は快晴とはいかないが、久しぶりに秋空となった昨日に続いての秋日和である。しかし折角の日和であっても私の視界は全くすっきりしない。前に書いたように私は両眼とも白内障になっていて、何か目ヤニが張り付いているように物や字が滲んで見えて誠に鬱陶しい。8月に眼科診断で手術を受けることにしたのだが、予約が取れたのが10月19日と20日。片眼ずつ手術するのだが、それが待ち遠しくて仕方がない。元来の近視だけでなく、白内障で現在は新聞やパソコンの字を見るのも億劫な状態である。
   今は白内障など病気の内に入らずある年齢になると多くの人が手術をしているようで、経験者から「もう世界が変わったようにスッキリ見える」という話を聞くにつれ早くその日が来いと待ち焦がれている。手術後、目が細菌感染しないよう洗顔や洗髪、入浴など多少不自由はあるようだが、あと3週間ほどの待機で待望の「スッキリ見える」世界になる。

[中国旅行余話] ②中国のタクシー

   客離れが続く日本のタクシー業界では、世界各国に比べても高すぎる運賃の見直し案としてまず初乗り運賃を下げる実証実験がこのほど東京都内で行われた。現行の初乗り730円を410円にするというものだが、現行の初乗り区間の2kmでは結局同じ料金になる設定である。定年後の身分で海外出張もなくなり、最近の欧米でのタクシー料金は分からないが、中国では北京の初乗りが13元(約200円)である。区間距離も都内と同じくらいに感じた。山東省濰坊市では8元(約120円)、こちらは初乗り距離が短かったが、それにしても日本はベラボーに高い。重い荷物がある時とか駅が遠くて雨が降っている時など以外、年金生活者にとってタクシーは敬遠すべき乗り物である。
   さて中国旅行でのこと。知人宅を訪ねるのにタクシーに乗った。経路は片道3車線から4車線の幹線道路で10数分。行先は手帳に書いてある住所を示したが、走り出して間もなくスマホで何やら検索をしたり、仲間らしき相手と通話をし出した。左手でスマホ、右手でハンドル操作である。そして驚くことにギアチェンジをする時はハンドルから手を離してシフトしていた。オートマではないため頻繁にギアチェンジをした。走行もメチャクチャ。前の車を追い越そうと車線の間を走りながら隙を突いたり、3車線を右に左に車線変更してわずかな隙間を縫って走った。これがまた凄い技であった。助手席に乗っている(中国では助手席に座るのが普通)私にはスリル満点。いやはや日本では考えられない、何でもありのタクシーだった。

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