グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

BIS総支配人の仮想通貨注視発言に思う

2018年11月04日 | 日記
BIS(国際決済銀行)の総支配人が日経新聞のインタビューで「仮想通貨は多くの弱点を持つ。通貨の基本的な特性を満たさない。」と述べていたようだ。
「仮想通貨の利用が広がると将来的に金融の安定に影響を及ぼすかもしれない」とも指摘していたようだが全く同感である。
およそ発行者、管理者のいない通貨などとても信じられないと思うのだが如何だろう。
仮想通貨はフィンテックの1つだと言われるが通貨として認定するにはあまりにも不安である。
現に多くの事業者が金融庁から行政処分を受けそのうちの何社かは事業継続を断念したようだが今後もう同様のケースは出てこないのだろうか。
金融庁は近く仮想通貨技術を使った資金調達(イニシャル・コイン・オファリング=ICO)について規制する方向で検討するとのことだがどんな規制内容になるのか注視している。
たしか中国などではICOは全面的に規制されていると聞く。
あの中国ですら全否定なのである。
仮想通貨は低コストで資金移動が可能ということらしいが経済価値が消滅してしまっては元も子もない。
通貨は安心、安定が最低限の存立条件なのである。