グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

参院選の真の敗因は?

2010年08月12日 | 日記
民主党内部で子育て手当の上乗せ金額をいくらにするのか検討されているようである。
そもそも先の参院選大敗の原因は何だったのか。
よく菅首相の不用意な消費税増税についての言及が指摘されるがそれだけではないだろう。
「政治とカネ」に関する疑念や普天間移設問題での混乱も足を引っ張ったがマニフェストに治する不信も国民が離反した大きな要因ではなかったか。
冒頭の子育て手当や例の高速道路無料化も予算の組替えやムダの削減で財源が確保できるというのが当初の触込みであったがその前提が画餅に帰した今プランそのものを見直すべきである。
国民は「何が何でもマニフェストを遂行しなければ公約違反」などとは考えていない。
民主党が今だに先のマニフェストを是としているとすれば国民はさらに遠くに離れていってしまうに違いない。
子育て手当も高速道路無料化も出発点に立ち返り考え直さないと今の地位は危いと思うのである。

高齢者所在不明問題に思う(その2)

2010年08月11日 | 日記
昨日まであれほど騒いでいた高齢者所在不明問題だが今日の新聞にはどこを見ても見当たらなかった。
毎日いろんな出来事が発生するためニュースバリューが日毎に低減することは自然の理だが問題が解決したわけではない。
絆社会の崩壊は疑うべくもなくその再構築には様々な角度からのアプローチが必須だが法制度の整備も重要であろう。
前回のこのブログで年金不正受給に対する罰則規定について言及したが近親者の失踪届出についても何らかの法的義務を課せないだろうか。
「1年ほど前に出て行ったきり戻ってこない」がそのまままかり通る社会も何かおかしい。
行政に全て責任を負わせるのも酷だしプライバシー保護の問題もある。
寂しいことだがもう性善説をあてにできない・・・。

長野知事選に思う

2010年08月10日 | 日記
ここしばらくこんな菅スマイルを見ることはなかった。
いうまでもなく長野知事選における民主党推薦候補の勝利についてコメントを求められた時のことである。
ただあれだけの僅差で、しかも今回の候補は(民主党最大の評価ポイントである)事業仕分けのエキスパートだそうでいわば唯一無二、最高の人選で戦った末のギリギリの勝利なのである。
菅首相の「今回の勝利で党勢に弾みをつけたい」との心情はよく理解できるが今後の政局にあたっては些かも浮かれることなく野党との真摯な協議に立ち向かわなくてはならない。
なにも選挙戦の勝利に水を注すつもりはないが国政は超党派で物事を進める時代である。
選挙戦後の光景も単に「勝った」「負けた」だけではなく少しは変わってきてもいいように思うが如何であろうか。

高速道路の渋滞に思う

2010年08月09日 | 日記
お盆のシーズンになるといつも高速道路の渋滞状況が話題になる。
今年は昨年より渋滞個所が多いとのことだが例の無料化実験と無縁ではないだろう。
高速道路の料金政策についてはこのブログでも5月2,3日、6月28日に採り上げたところだが無料化プランについては民主党内部でも否定的な意見が少なくないという。
実験終了の際には結果の分析とともに多方面からの意見聴取により大方が納得できる料金政策を確立していただきたいと思う。
最近はリニア新幹線の事業計画も話題に上るが個人的には第二東名開通による自動車交通網の混雑解消を切望している。

民主党代表選に思う

2010年08月08日 | 日記
僅か1週間足らずの臨時国会が閉幕すると民主党内の関心事は早速代表選である。
もともと決められていたスケジュールとはいえ誰がやっても難しいねじれ国会に直面している中で民主党は代表選にエネルギーを割くべきであろうか。
次期国会に向けての準備はどれだけできているのか。
野党との共闘の青写真は描けているのか。
少なくとも先週の予算委員会の状況から判断する限り部分連合の接点は見出せない。
どうも民主党全体に「国家危急のとき」の認識が欠如しているように思えてならない。
今こそ全議員一丸となって次期国会における主要政策実現のためのシナリオ作りとその根回しを行う時ではないのか。
今回ばかりはたとえ無投票で菅首相の続投を決めても誰も責めることはないだろう。
それとも政争は全ての政治家の性なのだろうか?国民の生活をそっちのけにしてでも・・・。



高齢者所在不明問題に思う

2010年08月07日 | 日記
ミイラ死体遺棄事件に端を発した高齢者所在不明事故の急速な広がりにはあきれかえると共に暗澹とした気持ちに囚われてしまう。
今はまだ100歳以上の相当な高齢者だけが対象になっているがこれを90歳以上、80歳以上などと調査対象を広げるととてつもない数になるかもしれない。
背景と原因はいろいろあろうが一つ一つについて遅滞なく対策を打っていくことが事故拡大を防止する第一歩である。
関係閣僚の対策会議も開かれたと聞く。
もっとも多いとされる年金不正受給事案については過去に遡っての全額返納+罰金が妥当であろう。
適切な法制化とスピーディな適用を望むものである。




衆参予算委員会に思う

2010年08月06日 | 日記
週初めから衆参で2日づつ予算委員会が開かれた。
いつも思うのだがもう少し名前に相応しい内容にしたらどうだろうか。
首相ほか閣僚の過去の失態についてしつこく説明を求める場面がよく見られたが「だったらどうなんだ?」と疑問をいだくことも多い。
予算の話にしてもあの場でいきなり1000万~2000万円ほどの政策を持ち出されても取扱いに困るだろう。
質問者の有権者に対するアピールになるかもしれないがもっと外に議論する論点があるのではないかと思ってしまう。
ひとたび世間に目を転じると喫緊の政治課題が山積している。
各政党には他党の非難攻撃ではなく日本を良くする為の建設的な施策を同列で(上下なく)持ち寄りとりまとめる作業を依頼したいのである(勿論歳入、歳出全体を踏まえての話だが)。
予算委員会は終わったが課題は何も解決していない。
民主党はくれぐれも内輪の代表選にうつつを抜かすことがないように。




電子書籍ビジネスの離陸

2010年08月05日 | 日記
AppleのiPad発売に前後して電子書籍ビジネスが俄かに動き出した。
つい先ごろ出版社や印刷業者がそれぞれ推進団体を組織化し円滑な事業化の準備を始めたばかりだが今度は携帯電話サービス事業者を中心にコンテンツの提供業者、端末メーカーなどを巻き込んだ事業会社の設立が相次ぎ一気に電子書籍ビジネスが進展する勢いだ。
たしかに省スペース、ポータビリティなどの利点に加え価格も安いとなれば書籍購入者の関心はいやがうえにも高まろう。
残念ながら書店だけが前向きの絵が描けなくている。
当面ポイント点数の増額などで来店客のロイヤリティ向上を図るが所詮守りでしかない。
電子書籍時代に書店の生き残り策はあるのだろうか
ちなみに米国でAmazonと熾烈な戦いを繰り広げてきたリアル書店の老舗Barns&Nobleはいま身売り話が持ち上がっている。


うれしいニュース

2010年08月04日 | 日記
民主党が予算委員会等への新人議員応援動員を見送るそうである。
論戦の都度徒党を組んで「拍手」「声援」「野次」「怒号」を繰り返す政党の戦法にはウンザリしていたが民主党がこれを自粛するとしたことを聞いてホッとしている。
これを機に本会議においても「お行儀」がよくなり、さらにいえば強行採決や審議拒否が絶えてなくなることを期待しているがどうだろうか。
もう一つうれしいニュースがあった。
歳費返納与野党合意である。
日割り支給は民間の世界では当たり前のことだがようやく政治の世界でも適用されるようになったことはよろこばしい。
ねじれ国会の中で超党派協議がカギを握る。
出でよ!非・党利党略派議員。

菅首相の進路(その4)

2010年08月03日 | 日記
菅首相の進路が不透明になってきた。
消費税増税論議だが先の参院選惨敗の戦犯とされてからすっかり腰が引けてしまった。
以前に述べたかも知れないが財政再建がいわゆるムダの削減だけで実現できるはずもなく増税論議は不可避である。
菅首相はあくまでも議論の開始を持ち出したに過ぎなかったが税金の使途や低所得者救済策まで求められ準備不足を露呈してしまったことは不幸といわねばならない。
ここは一先ずスタートラインに立ち返り粛々と進めていく以外ないだろう。
それよりもアージェントな問題に衆参両院の議員定数削減がある。
「比例区で減らすか、選挙区で減らすか」は最大の論点だが選挙区分では一票の格差是正による見直し、比例・選挙区の按分については何らかのロジックが必要だろう。
こんなイシューですらサッサと決着がつけられないようであれば「何もできない内閣」のレッテルを貼られることになる。
それよりも心配なのは普天間移設問題である。
8月決着を先延ばしにしたが米国側は誰も承諾していない。
11月期限にしてもまだ成算はないのではないか。
(先日ようやく関係閣僚会議が始まったものの)政府全体が死にもの狂いで取り組んでいる気配が見えないことを憂慮している。