グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

菅首相の進路(その4)

2010年08月03日 | 日記
菅首相の進路が不透明になってきた。
消費税増税論議だが先の参院選惨敗の戦犯とされてからすっかり腰が引けてしまった。
以前に述べたかも知れないが財政再建がいわゆるムダの削減だけで実現できるはずもなく増税論議は不可避である。
菅首相はあくまでも議論の開始を持ち出したに過ぎなかったが税金の使途や低所得者救済策まで求められ準備不足を露呈してしまったことは不幸といわねばならない。
ここは一先ずスタートラインに立ち返り粛々と進めていく以外ないだろう。
それよりもアージェントな問題に衆参両院の議員定数削減がある。
「比例区で減らすか、選挙区で減らすか」は最大の論点だが選挙区分では一票の格差是正による見直し、比例・選挙区の按分については何らかのロジックが必要だろう。
こんなイシューですらサッサと決着がつけられないようであれば「何もできない内閣」のレッテルを貼られることになる。
それよりも心配なのは普天間移設問題である。
8月決着を先延ばしにしたが米国側は誰も承諾していない。
11月期限にしてもまだ成算はないのではないか。
(先日ようやく関係閣僚会議が始まったものの)政府全体が死にもの狂いで取り組んでいる気配が見えないことを憂慮している。