2011年(平成23年)は、今日でおしまいとなる。東北大震災、福島原発事故と、経済の低迷の続く中での円高、世界経済は金融資本主義の歪みを顕在化している。貧富の差の拡大。アラブ独裁政権の崩壊、そして北朝鮮の時代遅れの世襲交代劇。
ことしは、歴史的にみても、転換点に立っているのではないかと思われる。経済第一主義で、ゴリ押ししてきた原発政策の破綻の背後に、利権勢力の醜い陰謀の存在が明らかとなった。
政治の世界では、長年政権をとってきた自民党のゴマカシぶり、大震災の最中にみせた、無能力、無節操なインチキ体質がみごとなまでに露わとなった。
視野の狭い、儲け主義本位の勢力の姿が、その支配の仕組みが見え始め、同時に、新しい方向の光が、長いトンネルの先に見え始めたときではないだろうか。
問題点が明らかとなれば、、改善の方向へと向かうほかない。すべてが検証の対象である。よき伝統と、因習の違いを見極めるべき、時代の転回点を迎えている。
一歩一歩、前進するなかで、時代はこれから大きく変わっていかなければならぬ。頃やよし、宇宙の成り立ちについて、科学はその認識の視野を大幅に広げようとしている。これらの「知の力」は迷信、個人崇拝、すべての「囚われ」を離脱し、人間が、自信を持って、生きがいある人生を送れる方向への推進力となる。
これら科学技術の成果を具体的に生かしながら、新たな考え方、価値観のもと、人類が希望の方向へと進むことを望みたい。