自民党は、防衛大臣の問責決議を出そうとしている。部下の妙な発言に責任をとれ、という。何かないか、と探しまくって、理由付けをする。そんなことしか言えないのか、と思う。
思えば、自民党は、官僚のいうままに動くマルナゲ体質であったから、野党となれば、具体的に何をやりたい、というのはなく、単純に権力の座が欲しいだけ、のことであることがはっきりしてきた。
とりわけ管内閣に対しては、ひどかった。理屈ぬきの、無茶苦茶なイジメ路線を貫いた。マスコミもこれに追随した。日本という国は、相当レベルダウンしていると言わざるを得ない。
建設的な方向性を持って、意見を持ち、それを推進していこうというのではない。こんな政党に、長年政権を委ねていたのかと、いまさらながら驚く。
そうした意味で橋下旋風は、本当の中味は、実は、それほどはっきりしているとは見えないが、何かやろうとしてるということで、人気が出た。
その方向は、果たして建設的なのかどうなのか、大阪の地盤沈下が本当にブイ字回復するのか、それが日本の景気回復につながるのかどうかは不明だし、強権的な、恫喝的な姿勢は明確なだけに、その方に危惧を持つ。
民主主義が、理想ではなく、いろんな副作用をもっていて、衆愚政治に陥ったり、ヘンな方向へとすすむこともなしとしない。流れの行く末を見ていくほかない。