大統領選挙の記事をみると、選挙制度をめぐって、いろんな工作がされているという。共和党は、民主党の支持基盤を切り崩すべく、写真つきの身分証明書を要求したり、貧しい層の人間の投票行動を邪魔するような立法を試みているという。
こういう現状をみてみると、アメリカの民主主義もまだまだ完成品ではなく、お粗末な実態であると思わざるをえない。共和党の、考えていることは、まことに姑息である。
これでは、中国を嗤うことはできない。そして、アメリカの沖縄でのふるまいもそうだが、日本の国会の現状もお寒い状況が露呈してきている。大きな視野の欠如、とくに自公はひどい。こんな連中に、政権を戻してはいけないと思うが、マスコミの誘導もあってか、支持率を戻しているらしい。
また、国民はだまされるのだろうか。
東日本大震災、原発事故以来、赤旗記事をみていると、共産党の志位さんの尖閣問題での発言や、原発に対する姿勢、そして、被災地における日本共産党の対策と行動が、結構支持を受け始めているようだ。
理屈をいうだけでなく、実際の行動を展開していることに、支持を広げている原因があると思われる。ビラまきだけでば、認識はかわらない。実際の現状をみて、やるべきことをやることが大事なことを示している。
民主党が、せっかくの政策を実現できなかったのは、参議院選挙で、消費税増税を突如言い出して、惨敗したことにある。ために、ねじれ現象をうみだし、以来、ことごとく、自公の妨害をうけ、政策を充分には、実行できなかった。
ギリシャになることを菅さんは心配したのだが、あるいは、そういう策略にはまったのか、いずれにしても民意をつかみ損ねて、根こそぎエネルギーを奪われ、一挙にレームダック状態に、追い込まれてしまった。経済政策、対策の勉強不足があったとみられる。
共産党が政権をとるには、実力をつけなければならない。政策に通じ、国民の期待に応え得る実力をたくわえ、態勢をととのえ、諸外国との対応準備もしなければならない。政権をとるのが先ではなく、社会の改善のために、何をどうするのかの方策、対策、態勢を充分準備しなければならない。
実力がないまま、政権をとっても、すぐに反撃をうけ、とても意味ある前進は実現はできない。見解、現状分析と打開、対策、態勢の確立が必要である。地についた前進を求めたい。