ウソをつく場合は、真剣に自分でもそうだ、と信じ込むことが要諦らしい。ウソをついている自分をすら騙せないようではうまいウソつきとは言えない。人を騙すなら、自分自身も騙さなくてはならない。慣れたら平気のようだ。
強行採決なんて考えたこともない、と安倍さんは言い切った。過去に何度も強行採決はしているのに、それは、自分がやったことではないと言うつもりなのか。戦争法案を充分な議論のないままに、強行採決した。自衛隊が殺し殺される状態に突っ込むことを可能にした。憲法を無視した暴挙である。
日本が平和の使者となって、世界にでることこそが、唯一の被爆国としての役割と思うのだが、被爆者のそしてその人に関わる人々の痛みを考えようともしない政治家が、権力をもって、昔の日本を取り戻したいと、ついに、それが可能となる議席を掠め取った。
いまや、憲法改悪は、いつでも可能な状態にある。政治家の大部分は、改憲派とみられる。戦争も辞さずの連中である。選虚のたびに、争点にしないように、公約の最後の最後に、小さな字で書いておいて、そいつが最大の狙いなのである。
選虚が終われば、さっそく、憲法を変えようと俄かに騒ぎだしてきている。今は、まだ、本丸部分は、静かにしている。周辺勢力の行動を注視しながら、国民の動向を探っている。勝ち味があるとみたら、次の選挙はいよいよ、最終仕上げとなる。
若者は、まともな仕事口をうばわれ、兵隊になる他ないような状況になっている。産業を軍事化して、紛争に介入できるようになることは、儲け専一の連中のまさに望むところである。彼らの子弟は、決して、戦場に行くことはない。ビジネスの種であり、儲けの源泉なのである。