税金は、国民から「政府」への金の移転である。国民は自分の懐にあれば、自分の思うように使えるが、政府の手に渡れば、自分の意思通りには使えない。
政府の懐に入れば、あとは政府を構成する高級官僚や政治家、財界など政府に影響力を持つ連中の思うように、その金を使えるということである。
社会保障に限定して使うといっても、増税で得た「余裕」で、公共事業などに使えるという論調が、はやくもでてきている。
国が破たんする、とか、政府の赤字対策を放置できない、とか為政者が、ために貯めてきた借金は、国民の懐にはいったのだろうか。
国民は、可処分所得を減らし続け、若者たちは、結婚もできず、年金保険料も支払えない。もうけ主義の連中の思うさまのやり口の犠牲となっている。
富裕層こそ、いま、その富をはき出し、若者たちへ分配すべきである。弱者へわたすべきである。
日本は、対外的に世界で一番といわれる資産をもつ。国民も資産をもっている。政府はその国民から借金をしているにすぎない。それで、どうして破綻するのか。まことに暴論である。こんな理屈でだまされてはいけない。