空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

安倍首相が辞意を表明して

2020年08月31日 12時31分37秒 | 思考試行

 世間はどんな反応をしているのだろうか。読売テレビは、長期政権でご苦労様と、非難の調子はない。病気で辞任ということで、回復を祈るてな調子が普通のように報じている。

 彼が何故辞任の決意に至ったのか。モリカケ問題、桜を見る会、公文書改竄問題、国会を開けという憲法にもとづく野党の要求にも、憲法に、いつまでにという規定がないという理由で、応じず、黙殺するなかで、さらに、コロナ対応もピント外れが続く。

 国会を開けば、材料満杯で、野党に突っ込まれる。開けない。答弁しても、答弁にもならない無茶苦茶さだから、我ながら嫌になってきたのではないか。説明するといっておいて、説明などしない。言い訳にもなっていない。責任は自分にある、と言っても、それは言うだけのことであり、ことばに実がない。

 決めるのは多数決だから、なんでも決められる。事実、従来の自民党が憲法があって、踏み込まずにいた問題も、次々と踏み込み、憲法解釈を変え、弾圧準備の法律を作り、好き放題に戦争準備にまい進してきた。こんな無茶苦茶をシレっとやってのけてきた。よくも7年8か月もやったものだ。あとは憲法さえ変えれば、いつだって普通の国として、戦争だってできる。他国に、なめんじゃねえよ!と言える。とそこまできている。

 読売新聞の読者で、安倍ファンの人がいる。日本がこんないい国なのに、なぜ文句をいうのだろうという。そして朝日の批判をする。ただ、彼は、朝日を読んではいない。読まずに批判する。わかっているはずがない。

 朝日の読者をなんであんな新聞をとるのかわからない、などと言っている。どこかで聞いたのだろうか、朝日攻撃をすることが、話し合われているかのようだ。朝日は、公明党の広告も掲載しており、エエ加減なところもあるが、基本は真面目なところもある。良心的なところもある。彼がいうほど悪くはない。それを悪いと言い募る傾向は誰かの影響を受けているのかもしれないが、それは悪しき傾向である。フワフワするなと言いたい。

 そもそも新聞読者というのは、相当減っているようだ。メディアとしての力が、多様化のなかで、相対的に落ちているように見える。新聞読者そのものが全体として、激減しているのではないだろうか。それは、世論の弱さと言う風にも感じる。確信のある意見ではないような、頼りない世論である。国民はしっかりと勉強し、意見を持ってほしいものだ。

 安倍一強と言われ、官僚は忖度するし、検察、司法もおかしくなり、日本はどんどんおかしくなっているようにみえる。まともな政権運営ではなくなってきている。こんな政権が長く続いて、官僚希望者も少なくなってきているという。当然のことだろうと思う。国のために、国民のために、と思ってもそうはならない感じであり、政権に屈従するほかない官僚など誰がやりたいものか。権力者の言うままに動くだけの仕事などやりがいがあろうはずもない。

 世の中全体が自由闊達で、表現の自由はもちろん、正論がまっすぐ通り、それが反映される政治が求められる。人事権を官僚から奪い、官僚に、恐怖を蔓延させたことは安倍政権の最大の悪事だろう。能力を国の行く末を開いていく方向に発揮させるようでありたい。安部の顔を伺うようでは情けない。

 菅氏が、有力候補になってきたらしい。彼は苦労人と聞く。苦労人がどんな政治をやっていくのか、安倍政権は苦労知らずのお坊ちゃん政治だとすれば、真反対の人民尊重の政治であってほしいものだ。しかし、彼も、苦労人から脱して相当の時間が経っている。まともに、期待することはやめにしておこう。彼はそれほど理念を語っていない。いままで、安倍の忠実な補佐役をやってきたのだから、期待はできない。それでも、彼がどんな風に政権運営をしていくのか注視するほかない。苦労した人間がどのような政治をするのか、どんな影響を受けてきているのか、結構冷めた目で見ていこう。

 

 


やるべきことをやらず、してはいけないことをやる

2020年08月21日 16時53分18秒 | 思考試行

 コロナ対策では、検査をやって、陽性者を隔離する。そのことが、あらたな感染者を出さないための有効な方策と思われるのだが、日本のやり方はそうではない。マスコミがなんでやらないのかと大騒ぎしても、擬陽性、偽陰性の問題があって、などといい、できれば検査はやりたくない方針らしい。

 擬陽性、偽陰性の問題があることを知っていれば、人為的に対処すれば充分対処できる。することを、しないで、検査そのものをしないという理由にするのは、いかにも無理がある。

 外国の例をみるまでもなく、当然の段取りを否定するこの国の論理には胡散臭いものがある。

 コロナ対応のため、医療機関が大きな出費を強いられ、夏のボーナスも支払えない、という病院施設もでてきている。財政的な支援態勢が全く不十分である。対処しようとする動きもみえない。

 休業要請をした業者への補償はわずかであり、多くの業者がコロナ倒産に追い込まれている。

 医師への用具などの手配にしても、充分とは言い難い。

 そうしたなかで、マスクや消毒薬など、不足していることにつけこむ買い占めが起きて、不当な値段のつり上げが生じた。転売を禁止したものの、早くも転売禁止は解除するという。

 GO TOトラベルでは、案の定感染者を全国にまき散らした。

 経済活動をしなければ生きてはいけない。一方では、感染者の拡大に対処しなければ、動くにも動けない。焦点が定まらない。

 いらないマスクを配布したり、転売禁止を解除したり、感染者をまき散らすキャンペーンをしたり、どうもやることがピント外れである。

 もともとインチキ小選挙区制による少ない支持率で、数だけは多数をとれるという、民意の反映など糞くらえという制度によって、議席を掠め取り、官僚の人事権を一手にした効果を充分発揮している。

 国の機関は、政権の意向に忖度するようになり、次々と問題が発覚してきた。異様な事件がどんどん起きた。モリカケ、桜を見る会、議員の汚職、首相は、その都度、責任を痛感する、というだけ。説明する、と言いいながら、説明しない。公文書の改竄をやらされた公務員が自殺しても、平気らしい。こんな鉄面皮な態度をいつまで続けるつもりだろうか。真顔でウソをつく。自分が正しいと、思い込みさえすれば大丈夫だ、ということか。 そんな人が実際にいるという話は聞いたことがある。

 医療機関への支援体制など、なんでやらないのか不思議で仕方がない。ただちに財政出動しなければ、なんのための政府かといいたい。

 転売禁止を解除してくれとは、誰が要求するのだろうか。大儲けをたくらんだものの、品物が足りてきて、処分に困ったヤカラが、「オネガイ」したのだろうか。その筋の要求に応えることは、なんと素早いことかと思ってしまう。


マスコミはコロナでどう動くべきだろうか

2020年08月12日 13時35分08秒 | 思考試行

 コロナ対策が、全体として、はっきりしない。これでいくぞ、という風にはなっていない。

 もうすでに国民には免疫ができているから、大丈夫という説。検査なんか無意味と言わんばかりの調子で、対策など必要ないという感じである。インフルエンザの流行具合からのデータで、それがわかるという。

 しかしながら、現実には、全国的に陽性者数が増え、徐々に重症者数も増えてきている。沖縄では、GO TOトラベルに入って、陽性者数が激増している。医療体制はもう崩壊寸前ではないだろうか。

 検査をして、陽性者を隔離し、陰性者は経済をまわすべく活動したらいい、という説がある。これがもっとも常識的だと思われるのだが、どういうわけか、検査をしない、という固い信念がある層があって、これが、政府全体の動きを決めているように見える。検査をめぐって、まるで派閥争いでもあるのだろうかと思わされる。

 検査のデーターがすべて公開されていないようでもあるし、なんでコロナ対策が、スムースに事が運ばないのか不思議極まりない。意見の違う者が集まって、議論するという当たり前のことをなぜしないのか、マスコミがなぜ音頭取りをしないのだろうか。

 目的はただ一つ、コロナを抑えることであり、そのために、マスコミは決まったメンバーで、それぞれ勝手に自己の意見を述べ合っているだけでは、解決できない。相互に意見をたたかわせる場をつくり、対策を明確にすべきだ。

 やるべきことを明確にし、やらないのは何故か、マスコミは総力をあげて、その詰まっているところを明らかにしなければならない。うまい具合にペラペラしゃべるばかりが仕事ではない。対策をとらせるべく、番組を企画し、政府を動かさせるべきだ。