当面の敵が現れると、権力者はこれと闘う。場合によっては、暗殺もありだ。北朝鮮の場合は、顕著である。中国、ロシアなど、も充分疑われる。指導者のご機嫌次第で、周辺はビクビクする。
日本はどうだろうか。明治以前は、当然のこと、先の大戦前には、いくらもあった。権力の邪魔になると思えば、弾圧もするし、そういう世論喚起もやる。
今はどうだろうか。使い捨ての労働環境をさらに、合法的に「充実」させようとしている。これこそ殺人的行為であり、弱者の命を大事にする気は、サラサラなく、そんなに野蛮さにおいて、かつてと変わりはないとみえる。
人類にとって、科学技術は進歩してきたものの、その使い方においては、相当に遅れているから、なまじ、そんな技術をもったことが、人類絶滅の現実性を顕にしている。
いまや、とんでもない大統領が選挙で選ばれるのだから、民主的手続きを経て、人類は一直線に奈落への道を驀進中のようにみえる。個々人は、大した期間を生きるわけでもなく、他者の命を奪ってまで、自己保存をはかっても、仕方がないと思うが、こうした貧しい価値観が人類全体を危機に直面させている。