放送大学のテストが終わり、また、日常生活にもどる。新学期は、4月だから、それまでの間が自分の本当のやりたいことを探す時期となる。
それで、「元素周期表で世界はすべて読み解ける」をまた手にとった。この本は、9割近く読んでいたのだが、周期表を暗記できるまで読んでいたわけではなく、いつか必ず、周期表を暗記したいものだと思っていて、試験が終わった今が、絶好のチャンスなのである。
いそいで読む必要はない。なんせ試験がないのだから、味わいながら、ゆっくりと最初から読んでいく。著者の吉田たかよしさんという人は、量子化学を学んだあと、アナウンサーとなり、さらに医者になった人で、こんな人は、めったにいない経歴の方である。
わかりやすく数式を使わずに、周期表を材料にして、世界観を提示している。いい本である。フィクションもいいのだが、なんといっても、実際の世界こそ、まずは、きちんと理解したいものだから、こういう本はワクワクさせてくれる。
森羅万象の基の話である。面白くないはずがない。きっと何かが見えてくるに違いないことを期待して挑戦する。